津波 -東日本大震災の記憶ー
きょうこの地域で、19時から、津波の記憶を新たにしようと、岩手県沿岸の被災DVDを観る機会があった。
この地域に出向き、解説してくださった方が、「津波の怖さは、時間が経過してもエネルギーが衰えない事です」と話された。たったの15分、20分という短時間で、各沿岸をひと呑みにし破壊しつくすさまは、多くの方々が叫んでいたとおり、「地獄だ」「終わった」というそのまま。「うそだろー」「止めて!」「逃げろー」「そっちでね、市役所の方だー」「ひでぇ」「ひでぇー」。みるみるうちに音をたてて破壊され、波間に引き込まれ、揉まれ、流されていく凄さは、9分通り瓦礫が片づけられた後に行って見たところで決してわかるものではない。ほんとうのところ、今だに自分が直接体験した震度5強以外は実感が伴わないところがある。よくこれだけの映像記録が残ったものと思うが、やはり実際に体験した方々の身近にあって、また被災した直後に現場に駆けつけて行動した方々から生の声を聞くことが、実体験に迫ることであると思われる。生き証人の存在がいかに大切であることか。
ただ、これらの動画が、心揺さぶり、反省と対策をもたらしてくれる重大で重要な記録であることは確かだ。東日本大震災がまだまだ復興しておらず、原発もなんら解決をみていない。そこにオリンピックが決まり、決まったところにまた次々に台風などの災害が撃ち込まれてくる。これをどう言うべきなのか、知恵が回りそうにはない。
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