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たとえ霧に閉ざされていてもその向こうには道がある

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視程100メートル。霧に閉ざされたむこうに道は見えない。しかし歩いていくと、道は尚も続いている。右側には銀杏の大木。その右側にかすんでいるのが岩手県民会館だ。朝6時の景色だ。

10月もきょうで終わる。文芸誌『天気図』の原稿締め切りの日。朝は霧に閉ざされたが、今は快晴、空は高く晴れあがり、恒星が青い光を放っていると信じよう。たとえ厚い雲に覆われていたとしても。

「しかしついには上から霊が注がれ、荒野が果樹園となり、果樹園が森とみなされるようになる」
「この戦いは主の戦いである。あなた方は黙って見ていなければならない」

ともかく、原稿を一旦編集長の立川さんに添付で送信する。400字詰め換算で約80枚。不備な点が多く、また書き落としなどもあるが先ずは提出。目に疲労感があるが、そのほかの健康は保たれている。今回は前編。続けて中編、後編と書き続けたいものだ。無理はしないことにする。だいたいの一区切りで今日を締めくくることができる。感謝なことだ。

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