高くつく法外な夢
きのうのブログには、陸前高田市に行ったことを書いたが、ホッとしたこともあった。加工団地ができていたこと。マイクロバスの車中からのことで、写真には収めかねたが、湾に漁船を何艘か見かけたこと。そして、養殖施設の別を知らずして見たのだが、恐らくはワカメの養殖だろう、漁業の営みを伝える施設が眩しい海面に広がっていたこと。カキの養殖施設もあるはずだが、養殖のイカダらしきものを視力に捕えることはできなかった。それともう一つ、瓦礫が撤去されたあとの路上に、まるで忽然と現れたかに中学生かと思われるジャージー姿の一群を目にしたこと。下校途中であったかもしれない。30人は歩いていたかと思う。とにかく次の世代がいる、次を担ってくれる存在がある、短絡的ではあるが、しかし、彼らのすがたに希望のひと掴みを土産にもらった気がした。
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きょうは、盛岡中央公民館で、もりおか童話の会の勉強会があった。そのあと全員8人で、同じ場所で開かれている、「第二回いわて自費出版フェア」に参加。
以下は、これらの講演を聞き、私が、ああそうかと気付いたことなのだが、
よく出版賞というコンクールを設けて全国から原稿を募集している出版社がある。3000~5000も集まるだろうか。1000としても、このうちの数人に賞を設定すればいいわけで、あとはそれでも夢を追おうとするクリエーターを地引網で手繰り寄せ、地方の1、5倍、或いは2倍の出版費をかけてもらう。かなり露骨な言い方になるが、これは出版社の経営戦略なのだ。身の丈を超えた法外な夢は何れ高くつく。高くついても実現すればいいだろうが、多くは実現不可能なのだ。もしや全国デビューと夢見ても、いかに厳しいかの数値はすでに出ているに違いない。縁も義理もない中央出版社に大きな利益を捧げて類まれなる夢を描くか、はたまた地方のクリエイターを大切にしてくれる地方出版社に出版を委ねるかは、各々の冷静な判断に懸かっているようだ。
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