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アマリリスのピコティ

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 これは、きのうの夕方に写したアマリリスのピコティ。アマリリスはヒガンバナ科。原産地は南米。ほかのヒガンバナ科と同じく、球根にはリコリンを含み有毒とWIKIには出ている。画像検索すると数十種はあるのではないか。同じ品種の写真が重複して出ているようなので、数えてみようという気にまではならなかった。

 

 アマリリスの中ではこのピコティに私はいちばん趣きを覚える。清楚で控えめ、花びらにはまるで細い筆で細心の注意を払い輪郭をなぞったかに赤い縁取りがある。日差しが強い日には葡萄棚の下のテーブルに置いていたが、降りだしそうな空もように、室内のテーブルに移しておいた。眺めていると、花びらの描く曲線が大仰ではなく実に繊細で美しい。こんなときは写真に撮ろうというよりも絵に描いてみたくなるのだが、結局は描かないでしまった。いつものことだ。果たして何日咲いていてくれるだろうか。定められた間だけその美しさを見せてくれる、これもまた種の命脈を絶やさぬための深い知恵のうちにあることなのだろう。 

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