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そtの辺りを回れば



 きょうで5月も去る。しかしまた永遠につづく時間の一部分、また一部分が連続して限りなくやってくるのだ。
 きょうは午前中は自治会の仕事をする。ポスティングだ。わたしが変わりますと言ってくださる方が現れるまでは、楽しくできる工夫をしながら運動がてら郵便受けから郵便受けへと回ろうと思う。今は庭に咲いている花々を見るのも楽しみ。
 ピンクのオダマキが、お向いの塀の際に咲いているのを見つけたのは去年のこと。もともとそこにはなかった。意図的に植えたものではない。きょうこの町内を歩いて気付いたのは、そちこち、ほぼ町内全域にわたって、このオダマキが咲いていたことだ。意図的に植えたと思われるのは数軒、あとは増え広がったものではないか。タンポポがどれほどに増え広がっていても驚くことはないが、このオダマキはちょっと意外だった。
 
 私の家の庭は、ガーデニングといったものからはほど遠い。緑があるだけで有難いといったところだ。しかし歩いて見るとさまざまな趣向を凝らした庭がある。和風を頑として崩さない庭。洋花は一切取り入れていない。また特徴的なのはお茶花を集めている庭。この庭が出現するまではお茶花に興味を持ったこともなかった。蠟梅、つばき、れんぎょう、一人静、雪柳、大山蓮華などなどである。中でも大山蓮華はさもあろうという風情、特にこの蕾の形には何とも云われぬ味わいがある。蕾のよい写真がリンク先にあるので、興味のある方はクリックしていただければ。

 その辺を回れば、季節ごとに様々な色彩の花の演出。更地になったところには、いつの間にか一面にタンポポが。道路のコンクリートのひび割れには、花壇から飛ばされたらしい種がぎっしりと芽吹いて。廃屋になり、樹木の枝葉が分厚く堆積した間からチューリップがきれいに咲いていたり。ボランティアでたったひとりでお隣に空き地に学校にと植えたというサクラソウも咲いている。犬の吠えるのもご愛嬌。歩くたび、回るごと巡るごとに新たな発見がある。


 

 
 

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