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音楽評論家によるブルックナーのお薦め盤ー『レコード芸術3月号』より

レコード芸術3月号にブルックナーが特集されている。
       『ブルックナー交響曲の大海へ』-伝統と新潮流を探る

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 私がブルックナーの音楽と出会ったのは、マーラーの次あたりだった。ブルックナーが0~9番の交響曲を作曲していることも知らなかった。ただ、やたら改稿、改訂の多い作曲家であることは、何かで読んでわかってはいたが。
 カラヤンには、いまはすこし遠ざかっているが、カラヤンのDVDに夢中だったときがあり、そのカラヤンの生涯最後の演奏会がウィーン・フィルとのブルックナーの交響曲第7番だった。カラヤンはこの曲を痛みの中で死を賭して振ったのだ。
 「テ・デウムと交響曲第7番は、ブルックナーに莫大な成功と名声を与え一気にブルックナーの名を知らしめることになった」と.wikipediaに出ている。しかし、全曲を、より速やかに、できるだけ好ましいディスクで聴く手だては、となるとよくわからない。どれがブルックナーをよく捉え得ている演奏であるのかは一層判りにくい。たとえば、
カラヤンが命がけで振った7番なら間違いなかろうと思っても(たしかにこれが優れているとの評価は受けているのだが)、一考の余地はあるだろう。朝比名隆もバーンスタインも、その他多くの指揮者が振っているブルックナーなのだ。果たしてどれが名盤かとなると、このブルックナーに関しては、ディスクについている解説書を一読しただけでは一概に決められない難しさを覚えている。いまだクラッシクの入り口に立つ私には尚更である。
 それを今回のブルックナーの特集では、非常に解りやすく分類し、名盤への道案内をしてくれているのだ。レコード芸術の宣伝のようになってしまったが、読んでみての実感である。ただ、これが絶対というのではない。たとえば3番
が、評論家Aの耳にはアーノンクールが最高と聞こえても、評論家Bの耳は、ここにランキングされていない指揮者に価値を見出すかもしれず、何れこれは目安なのだが、何れ指針となして近道をとることができる。 

 作品についての解説も載っているが、とりあえず、交響曲2番からのお薦め盤「一家に一枚の必携盤」だけをを書き出してみたい。


2番 シモーネ・ヤング指揮 ハンブルクpo 2010録音
   マリオ・ヴェンツァーゴ ノーザン・シンフォニア 2011
3番 ジョージ・セル指揮 クリーブランドo 1966
   ベルナルト・ハイティンク指揮 ウィーンpo 1988年
   ニコラウス・アーノンクール指揮 ロイヤル・コンセルトヘボウo 1994
4番 カール・ベーム指揮 ウィーンpo 1973年
5番 ベルナルト・ハイティンク指揮 ウィーンpo 1988年
6番 ヨゼフ・カイルベルト指揮 ベルリンpo 1963年
   オイゲン・ヨッフム指揮 アムステルダム・コンセルトヘボウo  1980年
7番 ヘルベルト・プロムシュテット指揮 ドレスデン・シュターツカペレ 1980年
   マリス・ヤンソンス指揮 バイエルン放送so 2007年
8番 クラウス・テンシュテット指揮 ロンドンpo 1981年
   ギュンター・ヴァント指揮 北ドイツ放送so 1990年
9番 カルロ・マリア・ジュリーニ指揮 ウィーンpo 1988年
   フランツ・ヴェルザー=メスト指揮 クリーヴランドo 2007年

 これは自分のためのメモである。また改めて誌をひっぱりださなくとも、これを検索して参考にしよう。
 それにしても、曲は一旦作曲者の手を離れると、指揮者、演奏者の譜面の読み込み、理解によって、ある意味、千変万化を遂げるようだ。幾通りもの個性ある生き物としての命を与えられる。やはり音楽は生き物だという気がする。

 きょうは終日雨。庭仕事をしたくとも外にはでられない。しかし、ゆっくりとブルックナーについて思い巡らすよいときとなった。レコード芸術を開くまえから、また、ことし11月にベルリン・フィル来日のプログラム②にブルックナー7番が入っていたからというわけでもなく、近頃は、とかくブルックナーの7番が気になり、切れ切れに聴いていた。このブログに、ほんの断片をつぶやいただけでも、すっきりとした気分になった。




   

 

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