できすぎのひとコマ
時々不思議な事がある。一昨日、6日のことだ。友だちから電話があった。「八幡宮に用事があるからどこかで1、2分でいいから会いたい、どこが良いか場所を指定してほしい」という。どこを指定すべきか迷った。指定した先の除雪が為されているかが心配だった。そこで私が八幡宮の駐車場に出向くことにした。30分まえには入って、車の中で待機した。彼女は必ず早目に来ると思ったからだ。若干これまでのいきさつがあり、失礼をお詫びしなければならないという事情もある。このとき私はほんとうに真剣な思いで彼女を待っていた。
次々に車が入ってきて、あれだけの広さが埋め尽くされようとしている。そとは凍てつくような寒さだ。約束の時間が迫った。私の両隣りは勿論、真向かいの列にも車が見事に並んだ。やはり他にすればよかったと思った。一旦見逃したら駐車場の中をうろつく羽目になりそうだった。約束の時間が迫っている。とにかく車外に出て寒くとも立っていようと思ったときだった。真向かいに駐車している車が1台出て行った。そして、まるで入れ替わるように彼女の車がやってきてこまめに切り返しながらバックし駐車したのである。私には気づいていない。眺めながら、私は、これがあまりに出来すぎた一コマであることに静かな驚きを覚えていた。
私は、彼女より先に車を降りて、彼女の車のドアの傍らに立った。
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