エカテリーナコンサート & 女声合唱コーラス四季 を聴く
2012年10月18日(木)盛岡劇場メインホールで、エカテリーナのコンサートがありました。チラシなどは友人に差し上げてしまったので、写真をアマゾンからお借りしています。
主催は日本・ロシア協会 岩手支部。最近、ある必要から、デウという町の名を捜していたのですが、それがもしかすればチタではないのか(これは違っているかもしれませんが)という思いでいたところ、エカテリーナがチタの出身ということで、これも何かの縁と勝手に思ったわけでした。チタはたしかイルクーツクから列車で8時間と聞きましたが。
ちょうど前後して、昭和20年、ソ連が満州に侵攻したところをさんざん書籍やネットなどで見たばかりで、なぜ? という思いが沈殿していた。しかし、日本人も中国に対しては同じことをしてきている。凡そ戦争はそういった残虐性が剥き出しになる。けれども、どちらがどれだけ残虐であったか、こういうこともあった、ああいうこともあったと羅列することに意味があるのだろうか。歴史的な事実として、或いは反省材料として、或いは戒めとして記録を集めようとも、また同じことが起きている。戦争がなかったためしがない。いつもどこかで争いがある。これが何に起因しているのか。わたしは、それはやはりひとのなかにある原罪、それではないかと思うのだ。それを解決しない限りはどんな争いもなくなることはないように思う。
しかしそういった宗教観がないとしても、互いが理解しあい平和を希求しようとの思いは、戦争の惨さを嫌というほど知った後では、これは実体験ではないけれども、それでもやはり尊いことと思う。平和ということばが陳腐に聞こえるようになったときがいちばん恐ろしいときであるかもしれない。そういった意味で、このように音楽を通して、いま、ロシアへの理解を一歩すすめることができたのは幸運だった。
理屈はともかく、エカテリーナのプログラムから特に、オペラのアリア(トゥーランドットから)、PIEジャズ(いのり)は魂の歌声だった。饒舌なピアノも最高。大好きなロシア民謡もロシア語で聴くことができた。言語自体がすでに音楽、そう実感された。
共演の女声合唱コーラス四季(会長駒木和子・指揮門脇次郎・ピアノ伴奏小笠原史)、20人の合唱からは、“あしたへの、未来への夢”が聞こえました。
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