自らの花の大きさを知る月下美人
一つの点から月下美人の蕾が二つ出ました。これはとても珍しいのです。この株にも一度もないことでした。果たしてこの蕾がどのような位置関係を保って花をつけるか、それが興味でした。上が昨日撮った写真、下が今日撮った写真です。
月下美人の花の花径は約20~25㌢です。この大きな花冠がいったいどうやってぶつかりあわずに咲くのだろう。
写真を見る通り、時間とともに蕾が大きくそむき合ってゆくのでした。わたしは、はたと気付きました。月下美人は自分の花の大きさを知っている。だからこそこのように互いが互いを阻害するまいと反対方向にそむき合うのだと。何とすばらしいことでしょうか。そしてこうしてきちんと花の大きさを計算して定位置を定めることのできる月下美人は自分の花の美しさをも知っている。そう考えたときは、ほんとうにわくわくしました。
きょうあたりの開花と期待したのですが、ちょっと今日はまだ早かったよう。あすになるでしょう。(ここは後日の書き足しですが、6日のきょうもまだ咲いておりません。開花予測は大きくはずれました。しかし1週間までは遅くはならないでしょう)
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もうひとつ、不思議なカボチャのことです。
このカボチャは買ったときはゴーヤでした。ゴーヤの苗として売られ、確かに見た目もゴーヤの苗に間違いありませんでした。それが植えて10日ばかり経ってみると、つるも葉っぱもカボチャに変身していたのです。販売元から聞いたところ、カボチャを台としたゴーヤなのだとか。
これがとにかく根元から何本もつるが出て所狭しと庭中にどんどんのびて遂には塀を越えてこの通り。これもどこまで延びるか切らずにおきたかったのですが、人様に迷惑がかかるので、切ることに。その直前の写真です。
つるの長さ、総延長やついた花の数を記録したいほど面白みがありました。何しろ、屋根の高さの樹木に、背丈以上にも生い茂る草の上を間を、キュウリやサヤインゲンの手芝の上にと、物凄い勢いで縦横無尽に延びるために、計測には大変な労力が予測され、諦めたわけです。測って何に役立つかはわからないのですが、或いは、1㌔、2㌔の長さともなったら面白いと、まったく単純な動機ではありました。
花粉の媒介を行う昆虫がいない場合には人工受粉が必要なのですが人工授粉は、午前9時までに行わなければならないとWIKIにありました。これもどうしてなのか、気にはなりますが、知らないでいることにします。とにかくこのような花が何十とついたのです。まったくそれはもう驚異的でさえありました。これはゴーヤのつると花のつき方が、そのままカボチャに反映された結果としか思われません。収穫した二個のカボチャは、3300グラムと3600グラムでした。二つは、幾多に分かれたつるの、同じつるになりました。他のつるが這ってあるいたところとの決定的な違いは、日陰である時間が長い地点に位置していたことです。この猛暑のため虫の出没も少なかったように思います。ハチも葡萄の木のあたりで、2、3匹見かけただけでした。それで花が多く咲いた割にはこの結果となったようです。とにかく凄いカボチャでした。これまでにさまざまなカボチャを見ましたがこのようにおどろおどろしく這い葉を繁らせ花を数多く咲かせたカボチャは初めてでした。
味はといえば、カボチャの内側はズッキニのような食感。外側の皮の部分にカボチャのようなほくほくした食感があります。甘味に乏しいので、一般には受け入れられにくいでしょう。しかし、甘味を極力抑えた食生活に取り組んでいる私にはもってこいなのです。
しかし、それはともかくこのカボチャのお陰で楽しい毎日でした。そろそろ秋じまいで刈らねばなりません。それにしても、人工授粉は午前9時までにとは、いったいどんな理由からか、やはり気になります。
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