自分の腹を満たす分ばかりも
写真の不出来はともかくとして、自分の裏庭の一角に、こんな野菜が重量感をもって、枝にさがり、また土のうえに、まだ栄養のパイプラインをつけたまま悠然と転がって日差しを浴びていてくれるこの安心感!! 残念ながら、小麦、大豆、トウモロコシはありませんが。
種をまき、実をならせることによる豊かさの実感。こればかりは、たとえスーパーに行っても産直に行っても味わうことはできません。そしてまた、農産物は、いつでもお金さえ出せば買えるというものでもない。経済大国? は農産物は輸入すればよいというものでもない。輸入できる相手国がいつも一定に農産物を生産できるとは限らないようです。
以下はYahoo! JAPANからの抜書きです。
穀物の主要輸出国である米国が56年ぶりの大規模な干魃(かんばつ)に見舞われた影響などで、食料価格が上昇している。世界銀行が8月30日発表した報
告書によると、7月の世界の食料価格は全体で前月に比べて10%上昇。トウモロコシと小麦は25%も値上がりし、食料価格の高騰で世界各地に暴動が起こっ
た2008年以降で最も高い水準に達したという。国内でも、食用油などに値上げの動きが広がり始めており、景気に減速感が漂う中、消費や企業業績への影響
が懸念される。
日本の穀物調達はトウモロコシのほぼ全量を、大豆と小麦の約9割を輸入に頼っている。今回の干魃の局面を乗り切っても穀物高の潜
在リスクを抱える構図は同じで、これらの試みに象徴される普段の備えが企業には求められそうだ。(佐久間修志)
これは、たまたま経済記事から拾ったので、「普段の備えが企業には求められそうだ」となっていますが、「企業」を「政府」と置き換えて読んでみました。
自分の腹を満たす最低の分量ばかりも、自分で作らないと大変なことになりそうです。いま眠っている田畑をそのまま眠らせておくわけにはいかないようです。
こうなると、農産物の価格を、大手スーパーに牛耳らせておいていいのでしょうか。苦労して育てた立派な農産物が、安く買いたたかれてしまうようでは、誰だって農作物を作ろうという気持ちがなくなります。
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