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きょうのことば『今の苦しみと将来の望み』ー東北聖会を越えて③-

 日曜日はインマヌエルキリスト教会(℡019ー646ー2924)國光勝美牧師の日曜礼拝説教をお送りしています。きょうは2012年8月19日の説教です。

説教題 『今の苦しみと将来の望み』ー東北聖会を越えて③-
聖書引証 ローマ8章18~25節

(太文字は聖書からの引証です)
18 今の時のいろいろの苦しみは、将来私たちに啓示されようとしている栄光に比べれば、取るに足りないものと私は考えます。
19 被造物も、切実な思いで神の子どもたちの現れを待ち望んでいるのです。
20 それは、被造物が虚無に服したのが自分の意思ではなく、服従させた方によるのであって、望みがあるからです。
21 被造物自体も、滅びの束縛から解放され、神の子どもたちの栄光の自由の中に入れられます。
22 私たちは、被造物全体が今に至るまで、ともにうめきともに産みの苦しみをしていることを知っています。
23 そればかりでなく、御霊の初穂をいただいている私たち自身も、心の中でうめきながら、子にしていただくこと、すなわち、私たちのからだの贖われることを待ち望んでいます。
24 私たちは、この望みによって救われているのです。目に見える望みは、望みではありません。だれでも目で見ていることを、どうしてさらに望むでしょう。
25 もしまだ見ていないものを望んでいるなら、私たちは、忍耐をもって熱心に待ちます。


【説教】
 きょうは、東北聖会北聖会で伊藤正泰先生からお話、「今の苦しみと将来の望み」からさらに恵をいただきたく願っております。

 18節を見ますと、「今の苦しみ」と「将来の望み」が書かれています。私たちは、なぜ今苦しまなければならないのか。
 イエス・キリストの十字架の贖いによって私たちの救いは完成しています。贖いはこのときに完全になされました。もうイエスさまは二度と私たちのために十字架につく必要はありません。しかし、来臨のとき、即ち栄化のときまで、私たち自身には、まだ救いが完成していない要素がある。これをわかっておく必要があります。信じ救われても、さまざまな肉体的な制限や足りなさ、弱さがあります。そして悩んでいます。
 では完全な救いとは何なのか。それはイエスさまが、今度は贖いのためではなく、王の王,主の主として来られるとき、私たちの朽ちるべきこの体が一瞬にして変えられて、キリストの栄光のからだと同じようになるというこの保障です。私たちがイエスさまの十字架の贖いを信じたときに、やがては栄化する保障、そうなる引換券を渡されている。だから私たちは喜んでいる。だから今の苦しみや試練に耐えることができるのです。
ローマ8:
15~17には
15 あなたがたは、人を再び恐怖に陥れるような、奴隷の霊を受けたのではなく、子としてくださる御霊を受けたのです。私たちは御霊によって、「アバ、父」と呼びます。
16 私たちが神の子どもであることは、御霊ご自身が、私たちの霊とともに、あかししてくださいます。
17 もし子どもであるなら、相続人でもあります。私たちがキリストと、栄光とをともに受けるために苦難をともにしているなら、私たちは神の相続人であり、キリストとの共同相続人であります。
 
このおことばを享けて、今の色々な苦しみは、「将来私たちに提示されている栄光に比べれば取るに足らない」と続いているわけです。
 信仰をもったときに悪魔から解放され、聖霊を与えられて神の子どもとされました。そしてこの地上にあっては、さまざまな苦しみがありますが、イエス・キリストの再臨のときには、私たちのうちにある聖霊とイエス・キリストのそれが引き合い共鳴し合って、私たちの体が栄光のからだに変えられる栄化に浴します。これは、キアゲハがさなぎから成虫である蝶に脱皮するのと似ています。蝶とは似ても似つかないさなぎと蝶とは同じ命なのです。

 ロマ書8章には三つのうまきがあると書かれています。それは、被造物のうめき(ロマ8:19)、私たちのうめき(ロマ8:23)、そして聖霊のうめき(ロマ8:26)です。
 とりなしながらうめいてくださっている。

 ロマ8:18の「今の時」に注目しましょう。ここで使われているのは、一般的な時間の概念ではありません。将来に対しての“今の時”であり、「今こうなっているこの時」という意味のことばが使われています。
 なぜ「今こうなっているこの時」になったのか。なぜうめいているのか。聖書によりますと、人間が罪を犯したことにより、その罪の影響が被造物全体に及び、その始めは神に祝福されたはずの世界がのろわれてしまった。科学者は科学者なりにこの過酷な事態、現象に見解を出していますが、聖書は、人間が罪を犯したので被造物全体に不調和を来していると大胆に教えています。ロマ8:22にある通りです。そして被造物全体が、罪から贖われることを願っている。

 この世界が贖われ調和を回復するとき、それはイエス・キリストの再臨のときです。そのとき、千年王国といわれるときがきます。このときには、肉食動物もわらを食べ、マムシも幼子とたわむれるとイザヤ書には書かれています。これは調和が回復された光景です。そのときを求めて被造物はうめいています。これは希望のうめきです。キリストにあるとき、今の苦しみは無意味な苦しみではない。それは新しい世界が誕生するまえの陣痛、そして再臨を待つうめき、秩序の回復を待つうめきとみることができます。

 ロマ8:21に「
滅びの束縛」とありますが、この束縛は「奴隷となっている」という意味です。被造物全体も滅びの奴隷となっている。もうここから解放されたい、そういううめきがある。このような角度から見ると、3・11という大きな悲しいできごとも、被造物全体の罪の結果及んでいるけれども、しかしこれは希望に与るためのうめきであることに心を留めましょう。
 それから私たちのうめき、ロマ8:23。これもまた希望のうめきです。
 そしてもう一つ、私たちの時は忍耐のうめきです。信仰のうめきともいえるでしょう。私たちは今まいっています。でもそれは栄化の保障です。そして尚イエスさまの再臨を待ち望むところの忍耐のうめきであることを心に留めたいと思います。

 最後に第一ペテロ1:6~21をお読みしましょう。
6 そういうわけで、あなたがたは大いに喜んでいます。いまは、しばらくの間、さまざまな試練の中で、悲しまなければならないのですが、
7 あなたがたの信仰の試練は、火で精錬されつつなお朽ちて行く金よりも尊く、イエス・キリストの現れのときに称賛と光栄と栄誉になることがわかります。
8 あなたがたはイエス・キリストを見たことはないけれども愛しており、いま見てはいないけれども信じており、ことばに尽くすことのできない、栄えに満ちた喜びにおどっています。
9 これは、信仰の結果である、たましいの救いを得ているからです。
10 この救いについては、あなたがたに対する恵みについて預言した預言者たちも、熱心に尋ね、細かく調べました。
11 彼らは、自分たちのうちにおられるキリストの御霊が、キリストの苦難とそれに続く栄光を前もってあかしされたとき、だれを、また、どのような時をさして言われたのかを調べたのです。
12 彼らは、それらのことが、自分たちのためではなく、あなたがたのための奉仕であるとの啓示を受けました。そして今や、それらのことは、天から送られた聖霊 によってあなたがたに福音を語った人々を通して、あなたがたに告げ知らされたのです。それは御使いたちもはっきり見たいと願っていることなのです。
13 ですから、あなたがたは、心を引き締め、身を慎み、イエス・キリストの現れのときあなたがたにもたらされる恵みを、ひたすら待ち望みなさい。
14 従順な子どもとなり、以前あなたがたが無知であったときのさまざまな欲望に従わず、
15 あなたがたを召してくださった聖なる方にならって、あなたがた自身も、あらゆる行いにおいて聖なるものとされなさい。
16 それは、「わたしが聖であるから、あなたがたも、聖でなければならない」と書いてあるからです。
17 また、人をそれぞれのわざに従って公平にさばかれる方を父と呼んでいるのなら、あなたがたが地上にしばらくとどまっている間の時を、恐れかしこんで過ごしなさい。
18 ご承知のように、あなたがたが父祖伝来のむなしい生き方から贖い出されたのは、銀や金のような朽ちる物にはよらず、
19 傷もなく汚れもない小羊のようなキリストの、尊い血によったのです。
20 キリストは、世の始まる前から知られていましたが、この終わりの時に、あなたがたのために、現れてくださいました。
21 あなたがたは、死者の中からこのキリストをよみがえらせて彼に栄光を与えられた神を、キリストによって信じる人々です。このようにして、あなたがたの信仰と希望は神にかかっているのです。

 どうぞわたしたちは、被造物全体のうめきのさ中にありますけれども、尚生ける希望をもって、主の前に、これを越えさせていただきましょう。  


※できるだけ1頁に収まるように編集してあります。聞き違いなど若干あるかとおもいますが、お気づきの点はご指摘ください。文責:中ぶんな
 

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