弦楽の灯
昭和30年、この盛岡にトリオが生まれた。正確にいえば、その昔、大正にも仁王トリオが存在した。セロ梅村保、ヴァイオリン原彬、ピアノ下総覚三だった。昭和30年のトリオはチェロ村井正一(ラジオ商)、ヴァイオリン小柳達男(岩手大学教授)、ヴィオラ内藤裕一(県庁職員)だった。5月29日に県教育会館で“試演会”というのを開いている。曲目はヴェートーヴェン作品八 セレナーデニ長調。
これ以前、戦前にも、村井正一氏は度々カルテットを組んでいる。ところがメンバーは幾度も交替。それでも村井氏は何とか陣容を整えてはカルテットの灯を絶やすまいと尽力してきている。板谷英紀氏がどこかのコラムに、これを“村井氏の芸術的欲求から”と書いておられた。この村井氏が岩手県民オーケストラの立ち上げにも大きく関与されている。
どこまでこの音楽の軌跡をひろっていくことができるかは予測しかねるが、少しずつでも検証してみたいと思っている。
それできょうも図書館へ行ってみたが、空振り。といっても昭和31年頃のアマチュア無線の人気、また村の全戸にラジオが入ったときの様子などがわかり、これは村井氏の生業との関連事項、これはこれで面白かった。それと何といっても図書館のほうが過ごしやすい。午前は台所のガラス拭きで汗を流し、午後は図書館で涼んだとこういった一日だった。
ところで、土曜日には盛岡第四高校のコンサートがあったようだ。賛助出演が梅村圭一、隆一、智佳子の三氏。知ったときには既にアーサー・ホーランド牧師の講演に行くことを決めていたのと、また夜でもありコンサート会場がちょっと遠いので残念だったけれども行かないでしまった。
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