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七つめの花

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 アマリリスの七つめの花が咲くかどうか気掛かりだった。これが綻びかけたところで、重みで倒れたので根元から切り取って花瓶に生けておいた。待つうちにほかの三つがしぼみはじめた。それでもどうにか七つめが咲いてくれた。屋内でフラッシュを焚いて写したので色あいは違っていますが同じものです。上を向いて咲く七つ目の花。天からのプレゼントに、完全数、精一杯に咲く美しさの完全、いのちの完全をもらった気がして嬉しかった。

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   ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

 きょうは時間が空いたので図書館で半日過ごそうと思い、開館しているかどうかをネットで確かめると、何と七月中の唯一の休館日、カレンダーの27日だけが赤マークだ。それで急遽上田公民館へ。地下にある図書館は午前中にたった4人ほどしかいなかった。この夏場にもっと活用したほうがいい。マイクロがある。ところが目当ての項目は見つからず、キリシタン殉教の連載にばかり目がいってしまった。記者名はない。たぶん一冊となって刊行されているのではと思い、こんどは市立図書館の方に移動。それらしい本を見つけかねたけれども、岩手のキリシタン弾圧のページを捲っているうちに、南部利直公のときに、キリシタンの夫婦のうち先に夫が処刑される。継いで妻が首を刎ねられるところなのだが、怯まないために両肩の肉を深く削がれたという。それでも妻は天に向かって「神さま感謝します」と。そして首を刎ねられ殉教していった。これを虎に喰わせようとしたところ、虎は奇異な行動を取るばかりだったという。

 50CCバイクの身軽さで盛岡ハリストス正教会に行ってみた。工事中だった。足場が組まれて銅板の屋根の葺替えが行われていた。吹き替えられた部分が強烈な夏の光に眩しかった。その足で聖寿禅寺の墓地へも行ってみた。その一帯を巡ってみたが、一般の墓地のようにきちんとした区画がない。山の斜面をまるで思い思いに確保し埋葬したかの景観。舟越氏が父の墓参をしたという時代には、しかも大雪が降っていたとなれば、あの斜面で雪を漕ぎ登る物寂しさと大変さが思い遣られた。
 正確な時間はわからないが、図書館を出た時の時刻から、もう1時近いだろうと坂をくだる。また後日来ることにして家に戻る。 


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