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田園フィルハーモニーオーケストラ第9回演奏会を聴く

 近道と思いきやどこぞの道に迷い込み、田園ホールに着いたときには、第1部「無窮動」の終わりの部分がモニターに映っておりました。

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 第1部の「狩人の合唱」と「喜びの歌」。子どもたち奏するさまざまな音がうねりのように響いてくるのには宮古市在住のときにお世話になった梅村ヴァイオリン教室の「音楽の夕べ」が思い出され懐かしさがこみあげた。指揮者の寺崎先生自身宮古ジュニアの出身。履歴には必ず梅村功二先生に師事したことを記しておられる。

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 指揮者 寺崎 巖 
「出演の奥州ジュニアオーケストラスクールは、昨年4月にコンサートを開催しスタートする予定だったのが、本拠地である胆沢文化創造センターが4月の初旬の地震で天井が落ちてしまい、しばらくはレッスンもできず、結局胆沢スクールも延期となり、奥州ジュニアオーケストラスクールは9月からのスタートとなった…また同じく出演している花巻金星少年少女オーケストラの楽器は、花巻市がアジア各国から、是非芸術で子どもたちを元気づけてください、と支援として受けたもの。群馬でオーケストラを指導している南先生がボランティアでこのオケを指導。金星も奥州と同じ時期に始まったオーケストラ。これからほんとうに子どもたちが色々な援助をいただきながら音楽に親しみ楽しんでいけるようになれば、世界の平和につながるのではないかというふうに思います。」

 「喜びの歌」。これはヴェートーベンの「第九」からだ。寺崎先生のヴェートーベンの「第九」の指揮としては、2010年田園ホール20周年において合唱付で、また2011年2月、雫石1000人の第九を指揮し多くの方々に感動を与えている。また震災後、2011年6月、いわてフィルハーモニーを組織、被災地からの要請に応えて演奏活動を継続している。岩手ならではの弦楽団といえるように思う。

第2部のバッハの「チェンバロ協奏曲第1番」チェンバロ:長谷川恭一先生、「2つのヴァイオリンのための協奏曲」第1ヴァイオリン:熊谷啓幸先生、第2ヴァイオリン:斎藤弦先生 
 チェンバロの音がもっと強ければと思った。それは楽しみにしていた演奏が、それがよい演奏だったので、耳にとどくまでに、そのエッセンスが途中で観客席に吸収されてしまい全部を受け取らないでしまったような悔しさがあった。疲れると聞き取りにくくなることがあるので、そのせいかもしれないが。チェンバロという楽器は、あまり広くない部屋で、せいぜい多くて十数人で聴くのがちょうどよいのではないかと夢のようなことを考えてしまった。
 ただ作曲家がチェンバロという楽器を主役として協奏曲を書く場合には、それ相応にどちらも埋没させずに拮抗させ或いは和させるように旋律を組むものではないかとも思った。
 ヴァイオリン協奏曲は第2、3楽章、清新と聴かせていただいた。

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第3部「弦楽のための交響曲第2番」はメンデルスゾーンだが、第2楽章から引込まれて聴いていたが、この曲自体がやや単調だと思われた。ところが終わってからの解説に、私の中でどんでん返しが起った。何と、この曲をメンデルスゾーンは12歳で作曲しているというのだ。たかが小学生とつい今に当て嵌めたわけだが、しかしされど12歳。12歳で第一ヴァイオリンはこう奏で、第2はこう、ヴィオラはこうだな、バスはこう弾いてもらおうかなどと曲想を練っている場面を想像し、ほんとうに唸ってしまった。

 アンコールはシベリウスの「アンダンテ・フェスティーボ」。シベリウスのお気に入りの曲でよくアンコールに取上げたそうだ。明るく輝く弦の響きがホールいっぱいに満ちた。

♪2012 田園フィルハーモニーオーケストラメンバー(敬称略)

ヴァイオリンⅠ 漆原洋子 金子真理子 菅野公男 熊谷奈々子 ★水本淳一 ○伊東秀 ○山口あうい ○阿部寛子 ○滝沢明美

ヴァイオリンⅡ 梅沢明子 小林敦子 佐々木美香 中野順子 村松令子 山岸恵美子 馬場雅美(講師) ○岡本千代子 ○加賀谷寿子 ○金沢杏子

ヴィオラ 飯田裕美子 小川文子 工藤美和子 白澤考子 吉田ひろ子 ○藤澤英子

チェロ 大澤曜子 工藤かおり 昆理子 番匠美加子 ○三浦祥子

コントラバス ○寺山貴大

ステージマネージャー 蒲澤茂

賛助出演 奥州ジュニアオーケストラスクール 花巻金星少年少女オーケストラ

※このブログで書かせていただくコンサートで出演される方々はみな自分から申しますと何かを教えてくださるという意味でも「先生」という敬称が相応しいと思っておりますが、そうなると先生と書かねばならぬ頻度があまりに多く、なるべく「先生」を使わずにきましたが、やはり先生は先生であるなという事実を思い直し、またやはり不遜であってもいけませんので、若干読みにくくなるとしても然るべきように今後は敬称を用いたく思っております。ただ、やむなく敬称略とさせていただくこともあるかもしれません。


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