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グレン・グールド

 ここのところ自分の部屋に溜め込んだ“紙くず”を何とか減らそうと躍起になっていた。あとはどれだ、あと捨てられるものはないか。…月刊「レコード芸術」の5年分に目がゆく。思い切って1年分だけ残してあとは捨てようか。5月号にグレン・グールドの特集が載っているのを思い出しページを捲る。グレン・グールド、CD、DVDはたしか無いはず、などと思いながら、さてこの雑誌をどの程度処分しようかと算段していた。

 今朝の「天声人語」は音楽評論で活躍した吉田秀和さんを悼み惜しんでいた。その中で「奇人扱いされていたピアニスト、グールドの天才を早くから買っていた。権威に曇らぬ批評眼のゆえだったろう」という箇所を読んで、「レコード芸術」5月号をまた開く気になった。

 グレン・グールド(1932~1982)カナダのピアニスト、作曲家。先ずは演奏の断片なりとも聴かねばと思いYou Tubeを検索するとやはりバッハだ。画像を見ながら聴いているうちに面白いと思った。言い表すためにはまだまだ聴きこむべきなのだろう。バッハの偉大な演奏者とされている。グールドは自らを最後の清教徒であると称している。この点にも興味が湧いた。

 「レコード芸術」5月号。没後30年記念特集「再聴 グレン・グールド~その芸術の深層へ~」
には青柳いづみこ、満津岡信育、鈴木圭介、喜多尾道冬、宮澤淳一、他の各氏が執筆。

 青柳いづみこはこの企画の「イン・コンサート 1951~1960」盤の解説でこう述べている。「グールドはつくづくピカソだと思う。古典的なデッサンに秀で、その土台の上に前衛的な画風を展開したピカソと同じように、グールドもまた、優れた古典的『文法力』をベースに演奏のモダニズムに乗り出したのだ。彼のライヴ録音は、あらためてその類まれな『文法力』を思い知らせてくれる。」

 やはり「レコード芸術」は捨てられない。グレン・グールド特集、吉田秀和さん追悼コラムのお陰をもって、結局この雑誌は狭苦しいわが部屋で再び余命を伸すこととなった。

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