片付け
自分の部屋が雑然として容易には片付きそうにない。先頃帰省した息子が言った。「ずいぶん小屋の中に物があるようだけど、あれ、できるものなら処分できるものは処分しておいて欲しいな」。あるものは所謂お宝ではない。LPレコードだの火鉢だの冠婚葬祭の引き出物、捨てるには惜しいかといって部屋に置くには手狭すぎるといった書籍などである。
そんなことばに触発されて、自分の部屋にあるものも思い切って捨ててしまおうと片付けにかかった。ふつうの方々に比べると、わたしは物を買い込むということはしない。だから飾り物だとか、装身具だとかいったものはほとんど無く、あるのは謂わば紙くずの山である。これには何が書いてある。あれは何々のメモ書きだ。あれはこれにに参考になる等々、紙くず類が山積している。そこで思い切ってゴミ袋を準備し、大々的に捨てる作業に取りかかった。捨てる作業というのは今後の自分の行動の範囲を取捨選択することでもある。衣類なども同じく着ないものはどんどん袋に詰め込む。ものを捨てる作業は自分の人生を片付ける作業だとも感じられた。これを次の代に遺したとして喜ばれるだろうか。そんな疑問が湧くときには処分の袋行きとなる。自分の人生をすこしでも自分の手で片付けておく、そんな感じがした。
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