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「思い煩ってはならない」

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                      Michal Mojzykiewicz

 雨が降っている。5月22日の地区担当員の総会の後の講演で文部科学省の航空機モニタリング調査による「空間放射線量の状況」でその範囲を見て恐ろしくなった。青森の一部を除き東日本全域に及んでいる。これはある一定時間の範囲ということはできるが、何れこれほどまでに拡大されている。雨音も、もはやシューベルトの「涙の雨」のようには響かない。もっと重くて深刻だ。それがいま雨とともに地上に落下し、土に染みこみ川に海に下ってゆく。
 放射性物質を中和できるフルボ酸、フミン酸の存在も発表されてはいるらしい。しかしこれも汚染された全区域を“解毒”できるほどにあるとは思えない。
 しかし、「あすのことを思い煩ってはならない」。これは、「おばかさんだねあなたが心配したってどうにもなるもんじゃないよ、もっと有能な科学者達が必死に方策をいま研究中なんだからね」という意味ではなさそうだ。放射能からまもられるように手を尽くしたなら、これ以上思い煩うのは今という時間を失ってしまうだけだよ、そう諭してくれているような気がする。
 何やらこの夜の闇のどこかが幾分明るみを帯びてきたようだ。
 

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