きょうのことばー『揺るがない土台に』その1
2012年3月11日(日)のインマヌエル盛岡キリスト教会(℡019-646-2924)の國光勝美牧師による東日本大震災の祈告礼拝の説教をお届けいたします。
説教題『揺るがない土台に』
聖書引証 詩篇46篇1~11節
1 神はわれらの避け所、また力。苦しむとき、そこにある助け。
2 それゆえ、われらは恐れない。たとい、地は変わり山々が海のまなかに移ろうとも。
3 たとい、その水が立ち騒ぎ、あわだっても、その水かさが増して山々が揺れ動いても
4 川がある。その流れは、いと高き方の聖なる住まい、神の都を喜ばせる。
5 神はそのまなかにいまし、その都はゆるがない。神は夜明け前にこれを助けられる。
6 国々は立ち騒ぎ、諸方の王国は揺らいだ。神が御声を発せられると、地は溶けた。
7 万軍の主はわれらとともにおられる。ヤコブの神はわれらのとりでである。セラ
8 来て、主のみわざを見よ。主は地に荒廃をもたらされた。
9 主は地の果てまでも戦いをやめさせ、弓をへし折り、槍を断ち切り、戦車を火で焼かれた。
10 「やめよ。わたしこそ神であることを知れ。わたしは国々の間であがめられ、地の上であがめられる。」
11 万軍の主はわれらとともにおられる。ヤコブの神はわれらのとりでである。セラ
3月11日のきょう、いま全国のキリスト教会では、一年前を覚えながら祈りとともに午前の礼拝を持っております。それに合わせてひと言お祈りいたします。
「神はわれらの避け所、また力。苦しむとき、そこにある助け。一年前のこの日を私たちはそれぞれの思いで思い起こし、そしてそれゆえに礼拝のためあなたの御前に集まって来ております。また全国に於きましてもこのとき多くの民が頭を垂れてあなたの御言葉に慰めと励ましをいただき、希望をいただいて立ち上がろうとしております。願わくは全世界の聖徒たちの祈りが格別に日本、東北の地に注がれていることを感謝しつつきょうの一日を意義深く過ごすことができますようにお導きください。イエスさまの貴い御名によってお祈りいたします。アーメン」
ちょうど一年前のこの日は金曜日でありました。そして今年は閏の年でもあり日曜日となったこの日を、皆さま方とともに意義深く迎えております。
そして一週間前に私たちは、祈りながらこの3・11を祈念する特別集会「東北・希望の祭典」を持ったことでございます。仙台市のグランディ21を本会場とし、盛岡を含めて7つ、東北に中継基地会場が設けられました。フランクリン・グラハム氏により福音のメッセージが語られました。多くある教会の中には、今はもっと被災地の方々に寄り添って為すべき事があり、まだその時ではないという疑問をお持ちのところもございました。そして私たちはそれらのことをよく弁えながら、今回3・11のために、キリスト教会だからこそ為すべき営みをさせていただいたことでございます。
此処に盛岡会場の集計がございます。盛岡会場である内丸教会での弟1日目(本会場では2日目)、土曜日ですが68人が集ってくださいました。そして前に出て応答されたのは男性お一人(求道の決心をされた方)、女性お一人(信仰告白された方)でした。これが弟一日目でございました。それから弟2日目(本会場では3日目)は62人が集われ、そして。決心に立たれた方、それからその他求道を決意されているという方がお一人いらっしゃいました。2日間で130人、これが盛岡会場のトータルでございます。そして本会場の3日間のトータルは11720人。一日平均約4000人が集ってくださいました。金曜日は雪が降りましたが参加者は1630人。そして中日土曜日これは天候にも恵まれ4780人。そして最終日が5310人ということでありました。前に進まれた応答された方が299人。信じる決意をされた方が215人。また再献身の決意をされた方など色々な方々がございますけれども、これらの集計を見ますときに、神さまがこのとき、全世界の祈りを東北に与えてくださり、主が業を為してくださったことに感謝を覚えたことでございます。一人の失われた者が見出されるとき、天にどれほどの歓びがあるかを私たちは知っております。そして、これに関わらせていただいた者として色々な感想がございます。そのうち一つ忘れることができないのは、集会が全部終わってから金曜日の祈り会のとき、内丸教会の先生がすべてを総括し、「國光先生の教会、インマヌエルの教会が今回いちばん神さまから祝福を受けたんじゃないでしょうか」と仰ってくださいました。その他関係された二つの教会の先生方が「ほんとうに信徒の方々がよく恵まれてご奉仕をしてくださいました。ほんとうに大きな励ましをいただきました」と語ってくださいました。確かに神さまはそのように評していただけるような祝福をこの群れに加えてくださったことを思えば思うほどに、私は神さまの前に聖なる貪欲さと敢て表現したいのですが、それは盛岡がこの中継会場を受けるか否かのとき、デービット・松本先生が盛岡は200人集めてくださいと仰った。当初はある意味無謀とも思われたのですが、これが神さまの御業である、神の御思いから為されたものであるとの信仰をもって祈り臨ませていただきました。締め括ってみますとこのことに一層その思いを深くするのです。私は神様の前にお祈りの中で訴えました。「神さまは盛岡で1日目70人集めてくださいました。私たちは200人という祈りで始めたことです。あと130人、神様私たちは期待をこめて神様が満たしてくださることを信じております。これは神様の責任です」というように。これは神さまに責任を擦り付け責任転嫁しようとするものと決してお取りにならないでいただきたい、それだけ私たちは祈ってこの業に加わったわけです。ですからその者が大胆に「あと130人あなたの責任に於いてお集めください」と祈りました。願わくは私たちの教会がいささかなりともその受け皿となることができますように、このようなお祈りの気持を持ちながら臨んだということでございます。
きょうはこの「東北の希望の祭典」の一つの締めくくりのように仙台では午後2時から東北学院の中等部、高等部の合同の礼拝場を会場として合同礼拝が持たれることになっております。どうぞよき追悼の礼拝が持たれますようにお祈りいただきたいと思います。また岩手の地におきましては、3・11いわて教会ネットワークの主の傘下に沿岸で真実に労しておられる先生方、教会の方々が一同に会し祈念の集会を持とうとしております。北上の聖書バプテスト教会で午後2時からでございます。そして2時46分には皆さんで黙祷しましょうとの呼びかけが為されております。それに応じたいと願っていることでございます。 ー次ページにつづくー
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