カメムシ来訪
今晩もパソコンの前に座ったのは10時すぎ。またまた夜更かし習慣となっている。まずいと思いつつさて何を書こうかとつらつら考えた。消費税案の閣議決定? 増税はある程度仕方がないと思っている。何しろ借金地獄のお国柄。ギリシャが身近に感じられてならない昨今だ。もしこれが一個人の家の借金か一事業主の借金だとしたら、取り立てに追いまくられ、差し押さえとなり、銀行も取引停止。これ以上融資してくれるところはなくなるはず。それでもさらに借金で成り立っている国というものの摩訶不思議さ。
友だちはTPP に反対して! という。勿論反対、大反対。しかしどこかに小さな川の流れは簡単に堰き止められるが、もはや河口に近い大河となっているこの流れは誰が反対しようとも堰き止めることはできない、そんな諦めというよりも、反対してもTPP参加となる、言い方を変えようともやはりこれは諦めなのか。
次にはこのブログはそんな大層なことを書くところじゃなかろうという思いになり、最後には大臣が辞表だなんだとガタガタしている有様を見ているよりは、自然の有様に眼をこらしている方がよほど励ましや温かさ慰めが得られると机上から身の回りを眺め回していた。縁が1ミリばかり月形に欠けたコーヒーカップに目が留り、鉢植も廊下に出してしまったし花もない、この縁の欠けたカップ、「いのちいっぱいじぶんの花を みつを」と書かれたカップでも眺めているほうが政局よりまだしも面白いと思っていたそのとき、どこかから羽音が聞こえてきた。そして現れてくれたのがこのカメムシである。
慌てて階下に下りカメラを掴んでもどると、ファイルの上にまだ止まっていてくれた。そしていま、ファイルの「凱旋」と書かれた文字の隣に休んでいる。この虫一匹の方が今は気持が安まる。鉢植に棲息していたものが、いつの間にかここに、この時間に、しかも私がこの椅子に座ったばかりのこのときに移動してきてくれたのだ。
そういえばカメムシについてまだよくわからない。せっかくの来客が何処の何者かも知らないまま迎えるなど礼儀を失している。礼儀作法に疎い自分がいうのも可笑しなことだが。
カメムシはヘッピリ、クサンボとも呼ばれ、何とも気の毒なニックネームの持ち主。臭い臭いとネットには排斥方法がゴロゴロしている。卵は蛹の時代もなく羽化するようだ。不完全変態などと小難しい言葉を使わぬほうが親しみが薄れない。カメムシの臭いは仲間への警報だという。危険、危険、危険、はやく逃げて!素早く逃げて!! まるで防災無線だ。ただカメムシの悪臭はカメムシにとっても有害。仲間がこの臭いで死に至ることも。何とも因果な体質である。カメムシのグルメは葉、茎、果実、種子の液や菌類。他の昆虫や幼虫を食べたりドラキュラよろしく吸血をやってのけるカメムシも。しかし写真の我家の賓客は植物の液だろう。もう食事を済ませてきた気配も。ハーレムを形成するカメムシもいるようだ。集団越冬するものがあり、また人家を越冬場所に選ぶものも。というわけでどうやらこの家が越冬最適の地と認定されたのであろう。ただしこの一匹でも漬け物桶に入り込んだが最後もう使い物にならなくなるとか。だが我家に現在漬け物を食べる習慣がなく、従って漬け物桶もない。
カメムシはいま自分がこのように紹介されているとも知らずにスタンドの中途まで上ったり、やまぎし弦楽アンサンブル10年の歩みと書かれたA4用紙の上を散歩したり、羽音をたててパソコンに飛び移ったりしている。
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