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アフリカのはたらき人

 テレビに世界遺産となっているケニヤの自然公園の豊かな動物たちのようすが映っていた。やはりア  フリカといえば真っ先にこういった動物たちやサハラ砂漠などが思い出される。最近では資源目的の中国企業の進出とトラブルなども思い浮かぶ。アフリカもめまぐるしく様変わりしているはずと思っていた。ところが、ちょっと古いけれども1997年で8刷発行となった蔵前仁一署「ゴーゴー・アフリカ」を読みながら、一般の人々の暮しというのは、今でもそう変わってはいないのではないかと思った。

 アフリカに興味を持ったというよりは、インマヌエル綜合伝道団からケニヤのテヌウェク病院に医療宣教の派遣をしている。蔦田就子宣教師だ。この先生のブログ「音ノート」を訪問させていただいているが、仰っておられる現地の困難さを背景を理解して読みたいという思いからネット検索や著書を開いている。

 停電、医療機械、器具の故障、部品の行方不明は日常茶飯。車も部品が一つ破損しただけでも容易に手に入るとは限らない。ベッドは常時満床。手術をしても回復室は空いて居らず、そのまま手術室で回復を待つために次の手術ができない。手術予定の患者が一日、二日と待たされ怒って帰ってしまう事態も。このような中で医療が行われている自体が奇蹟であると思う。日本の東北、仙台で3月に開催された東北・希望の祭典に協賛したサマリタンズ・パースはこのテヌウェク病院の増築にも寄付しているが、いずれこのような寄附がないとやってはいけないだろう。常時人手不足でもある。ブログは淡々と綴られているけれども。

 はじめは状況を理解しようと必死で読み進んでいたけれども、すこし理解できるようになると、このような状況下に奉仕をしておられる姿に涙を禁じ得ない。このような働きによって辛うじてこのような国々に対して政治、経済の利害とは関係のない人間的な行為がとられているように思う。マザー・テレサはカトリックの方だけれども、それ以外にもノーベル平和賞に匹敵する奉仕をしておられる方々はまだまだ多くいらっしゃると思う。

 

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