「馬頭琴と朗読のつどい」を聴く
3月10日(土)馬頭琴を聴く機会があった。民族楽器の独特な響きになぜ自分が魅せられるのか、その理由の一つがこの日のコンサートでわかった。風土が聞こえるのだ。今回弾いてくださったのはNAGISAさん。ピアノ伴奏は平井良子さん。平井さんのお母様とわたしの義姉が高校の同級生であり、また平井さんからは、私が著書『光炎に響く』を書くときに、ピアノ演奏についてお話を聞かせていただいたというご縁がある。この日平井さんは『エリーゼのために』を弾いてくださった。学生時代この曲を弾ける方を特別な存在として眺めたことを懐かしく思い出しながら聴かせていただいた。
馬頭琴はモンゴル語でモリンホールといい「馬の楽器」という意味らしい。馬のいななきが驚くほどのリアルさで響く。聴いているとひとりモンゴルの草原を駆け抜けているようでもある。そしてモンゴルの人々の自然にとけ込む生業とともにある暮しが彷彿とする。馬頭琴の弦は2本。中国の二胡と似ているが、二胡の方が音はしなやかであるように思う。ヴァイオリンやチェロのように弓で擦って音をだす。ただチェロのような深みには今一つ。これは楽器自体が持っている特質によるのだろう。しかし馬頭琴には土の匂いが聞こえる。草原の風が鳴る。土埃も聞こえる。人間の喜怒哀楽も燻らすように感じられるそんな滅多には得難い非日常をくれる。朗読もあわせてこのような機会に恵まれたことに感謝したことであった。
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