“音楽生活50年+11”松田晃歌曲リサイタルXVI を聴く

音楽生活50+10+1年。声という“楽器”に恵まれた方々が果たしてどこまで歌ってゆかれるものであるのか。
今回は雫石環さんの挨拶文から、松田先生の歌う意義、姿勢というものを教えられたように思う。雫石さんはこう書かれている。
「松田先生がこの新しい訳詞で歌われるにあたり、いつものリサイタル以上に今回はご一緒に練習を重ねさせていただきました。一つ一つの言葉の意味を丁寧に紐解きながらの練習に相当な時間をかけておいででした。私もその中で、既に出来上がっている一般的な歌詞を演奏するよりももっと深く『冬の旅』を勉強することができましたし、松田先生がどのような解釈をされているかもよく伝わってきたと思っております。村上先生も全曲を訳されるには長い年月ゆっくり時間をかけて言葉を選び、一つ一つ磨き上げて書かれたことと、演奏をしてみて改めて拝察いたしました。」
ステージに立たれるまでの研究姿勢というものをこの一文からそれこそ拝察したことです。ある年代からはやはり声には否応なしに制約が掛かってくるのかもしれない。しかしステージに上がるまでの弛まぬ音楽姿勢というものは必ず含蓄として音楽に響き出でる、そのような何とも言われぬ感慨を覚えたことです。村上敏明著:日本語で歌うシューベルト“冬の旅”、しみじみと聴かせていただきました。そして今文字を連ねながら、あと数十年は頑張れと喝を入れられているようでもあります。そう感じられた方も多くいらっしゃるのではと思います。
アンコールは
楽に寄す♪
(堀内敬三訳)
楽の音/わが悩むとき/心をおとずれては/あたたかな愛を充てつつ/清らかなる境に/わが身をともないぬ
妙なる琴の響きの/さやかになりわたれば/この世にも天つ幸あり/奇しきかな楽の音/とうとしや楽の音
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