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国際七宝展で奨励賞ー天沼三津子さんが10年ぶりにー

 展示会などがあるときにこのブログでご紹介している七宝作家の天沼三津子さんが、第25回国際七宝・ジュエリーコンテストで奨励賞を受賞しました。出品し続けて19年。10年ぶり6度目の入賞です。受賞作は、ハヤチネウスユキソウを題材にしたネックレス「地上の星」。コンテストには10カ国から約100人が130点を応募し、20人が入賞。入選作品は3月6日から12日まで東京都の上野の森美術館ギャラリーで展示されます。
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 いま2012年2月27日の盛岡タイムスの記事から書いておりますが、
「技法は難易度の高い伝統の有線七宝の研ぎ仕上げ。研ぎは180番から3000番までの8種類の砥石を使い分ける。…研ぎ仕上げは漆塗りのような風合いになる。天沼さんは「七宝らしい七宝よりも、しっとりとした仕上がりを目指したい」と、ガラスから渋い光を引き出している。
 23歳で七宝に魅せられ、独学で「アトリエ・ミツコ」を立ち上げた。30代で彫金を修得し、「手抜きをしない」をモットーに七宝ジュエリーにこだわってきた。「人よりいいものを作りたいとおもったらおまけの努力が必要。たとえば釉薬の洗浄作業人よりもちょっとだけ多めに洗う。人がこれでいいなと思うところでやめずに、ちょっとの努力をすることでもっときれいな色が出る。このおまけを絶やさずに、これからも七宝を作り続けていきたい」と天沼さん。

 以下は私のコメントですが、

私は自分用にイヤリングをお願いしたことがあります。出来るだけ小さめで四角なものを白系統でとお願いしたところ、何と、「小さめよりも一回り大きいものがあなたには似合うと思うから」と二通り作ってくださったのです。なるほどつけてみますと天沼さんの仰る通りです。私は前言を取り消し、大きめのほうを選らばせていただきました。以来、冠婚葬祭のときに真珠を飾るしかしたことのない私が、アクセサリー、これは天沼さんが作ってくださったイヤリングだけですが、たまにつけるようになりました。単に販売するというのではなく、ほんとうに似合うかどうかにもはっきりとした提言をくださいます。天沼さんの作品は七宝自体が洋服のうえで輝くというよりも、一見地味に見えながらも、つけたときにそのファッションを活かしてくれるという、そういったアクセサリーを多く制作しています。手を抜かない姿勢は暮しの随所に表れており、花作りなどもその一例です。


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