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蔦田二雄 & 賀川豊彦

20101225_016 
 季節に相応しい写真が何か無かったかと探してみると、一昨年撮ったものが出てきた。今朝は氷点下11度と冷え込んだ。青空駐車の車の窓ガラスもさぞかしガリガリに凍てついているだろうと見たが、雪の結晶に似た氷が表面に薄く疎らに貼り付いているだけだった。実は降雪もなく、この写真のようではなかったが。

 去年から気になっていた賀川豊彦、今日やっと図書館から2冊関係図書を借りることができた。熱心なクリスチャンであるが、インマヌエル綜合伝道団の創始者蔦田二雄牧師が、戦時中のキリスト教弾圧に際し獄中体験をしており、これによって神の臨在を明確に知るに至っている。一方、賀川豊彦は、そういった道は取らなかった。大宅壮一によると、天皇の存在意義を積極的に認めていたという。これが一概に所謂一時的な棄教と見なすべきか、或いは、何らかの考えで知恵を用いたものか、このあいだの真相はまだ本を読み始めたばかりで掴めてはいない。蔦田牧師は果敢な伝道一筋に生涯を全うしている。一方賀川豊彦も伝道には熱心であったが、社会運動家としての役割、社会改良、戦前日本の労働運動、 農民運動、無産政党運動、生活協同組合運動などに於いて顕著な働きをしており、ノーベル文学賞、平和賞候補にもなっているようだ。

 私が本来やっていることからすれば、またまたの寄り道とはなるが、すこしのあいだ、賀川豊彦の足跡を辿りながら、この賀川にとっての天皇制に対する考え方がどんなものであったのかを垣間見てみたく思う。そうすることで、蔦田二雄牧師を一層よく知ることにも繋がるのではないかと思っている。 

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