きょうのことばー 『イエスの御手に預けよう』―世界宣教強調聖日―
日曜日にはキリスト教会で語られる説教をお伝えしております。
教会の暦で申しますと、きょう11月27日はイエスさまの御降誕を待ち望む弟一アドベントですが、このブログでは、説教の当日から1週間のお時間を頂戴して書かせていただいております。
きょうは2011年11月20日にインマヌエル盛岡キリスト教会(電話019-646-2924)國光勝美牧師によって語られたメッセージをお届けします。20日のこの日は世界宣教強調聖日となっており、インマヌエル綜合伝道団制作のDVDで、この教団から派遣されている宣教師と宣教地のようすを30分間視聴しました。その後に残された時間でメッセージが取りつがれました。
インマヌエル綜合伝道団からは、ボリビア、ケニア、ザンビア、フィリピン、カンボジア、台湾、香港に宣教師が派遣されています。そして在日ディアスポラ宣教としての宣教師の働きがあります。
説教題 『イエスの御手に預けよう』―世界宣教強調聖日―
【聖書箇所】マタイによる福音書14章13~21節(太字は聖書からの引証です)
13 イエスはこのことを聞かれると、舟でそこを去り、自分だけで寂しい所に行かれた。すると、群集がそれと聞いて、町々から、歩いてイエスのあとを追った。
14 イエスは舟から上がると、多くの群集を見、彼らを深くあわれんで、彼らの病気をいやされた。
15 夕方になったので、弟子たちはイエスのところに来て言った。「ここは寂しい所ですし、時刻ももう回っています。ですから群集を解散させてください。そして村に行ってめいめいで食物を買うようにさせてください。」
16 しかし、イエスは言われた。「彼らが出かけて行く必要はありません。あなたがたで、あの人たちに何か食べる物を上げなさい。」
17 しかし、弟子たちはイエスに言った。「ここには、パンが五つと魚が二匹よりほかありません。」
18 すると、イエスは言われた。「それを、ここに持って来なさい。」
19 そしてイエスは、群集に命じて草の上にすわらせ、五つのパンと二匹の魚を取り、天を見上げて、それらを祝福し、パンを裂いてそれを弟子たちに与えられたので、弟子たちは群集に配った。
20 人々はみな、食べて満腹した。そして、パン切れの余りを取り集めると、十二のかごにいっぱいあった。
21 食べた者は、女と子どもを除いて、男五千人ほどであった。
【説教】
既にご案内の通り、きょうはインマヌエルのすべての諸教会で世界宣教強調聖日ということで、DVDを観ながら祈る時となっております。
短くきょうの御聖言(みことば)をお開きし、世界宣教のために私たちに何ができるのかを共に心に留めてみたいと思います。この聖書の箇所は、ご存じの通り、イエスさまの5000人の施食で有名です。当時は女性は数えませんでしたから、実際には1万人を超える人たちが、イエスさまのお話しを聴きに集まってきている。時がすでに食事どきとなっているのですが、この人々に食べるものが無い。お弟子さんたちは、イエスさまと自分たちの食事は心配したのですけれども、集まっている多くの人たちに食事を整えるというところまでは大凡考えつきませんでした。しかし、そのときにイエスさまは何と仰ったのか、これに心を向けたいと思うのです。
ここに、少年が5つのパンと2匹の魚を持って来ておりました。先ほどお読みしたのはマタイの福音書ですが、同じ場面がヨハネの福音書にも出ています。両方読むと、この場面を総合的に理解できます。イエスさまが、「それもここに持ってきなさい」と仰った。少年の持っていたおべんとうです。少年は、イエスさまにお預けすればお役に立つかもしれない、そのつもりでおべんとうを差しだしたわけです。
私たちは今日、ここに皆さまが1年のあいだコインを貯めた献金が入った缶に海外の宣教地の人々の写真が入ったシールを貼って、このように持ち寄り、講壇の横のテーブルに載せお捧げしております。小さな小さなコイン献金です。これが果たして世界宣教に役立つのでしょうか。
イエスさま仰います。「それをここに持ってきなさい」と。これはちょうど少年のおべんとうです。イエスさまは、それを私にもってきなさいと仰る。
また、10月には、この教会で、テヌウェック病院の支援ためのバザーをさせていただきました。53、575円の収益が与えられました。膨大な必要に対して、これがいったい何になるのかと思われるかもしれません。しかしイエスさまは仰います。「それをここに持ってきなさい」。
また私たちは毎月教会を通して国外宣教、国内宣教の為に、神学院の維持運営のために、そして去年からは厚生資金献金をしております。私たちは、4つの支援献金を、教会を窓口として本部の方に献金をしている。一つ一つは小さい働きかもしれません。しかしイエスさまは仰る。「それをここに持ってきなさい」。
それから、御聖言をお読みしてお気づきかと思いますが、これだけの奇蹟を行う力のあるイエスさまですから、考えようでは、一人一人の必要のために奇蹟を行うこともできたはずです。しかし、心したいのは、増えたパンや魚を弟子たちが人々に配ったということです。配ったのはお弟子さんでした。ここに私たちのなし得る奉仕というものを見ることができます。イエスさまは全能の奇跡的な御業を通して直ぐにでも、一人一人に宣教の業、救いの業を届けることがおできになるはずです。イエスさまそれをなし得るお方だということを私たちは信じています。しかし、イエスさま世界の人たちの救いのために、私たちを用いる。宣教師たちを用いるのです。或いは国内でいうのなら、私たち教会を用いてくださるのです。あなたたちが配りなさい、こう示しておられるのです。
きょうは世界宣教強調聖日ということで、私たちは宣教に心を向けております。ここで二つのことを覚えましょう。一つは少年がイエスさまのところに持っていったように、コイン献金をお捧げしたいと思います。また私たちの為した小さなバザーのような働きであっても、そのような働きを主のもとに持って行こうじゃありませんか。月々お捧げする支援献金、これもイエスさまのもとに持っていきたく思います。
イエスさまは、私たちが働くことを期待しておられます。
教会では、今年のクリスマスの案内のチラシを、できるなら12月の弟一の聖日に皆さま方にお配りできると思います。それを用いていただきたい。それを、あの人に、この人に、お届けするお仕事、それを主は私たちに期待をしておられることを覚えたいと思います。
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