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きょうのことばー『イエス・キリストのご生涯』ー伝道月間ー その1

 2011年10月9日、インマヌエル盛岡キリスト教会(019-646-2924)國光勝美牧師の説教をお伝えいたします。

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バザーでテヌウェク病院支援を来場の方々に紹介(週報掲載写真より)

説教 『イエス・キリストのご生涯』

 

聖書箇所 使徒の働き103443

34 そこでペテロは、口を開いてこう言った。『これで私は、はっきりわかりました。神はかたよったことをなさらず、35 どの国の人であっても、神を恐れかしこみ、正義を行う人なら、神に受け入れられるのです。36 神はイエス・キリストによって、平和を宣べ伝え、イスラエルの子孫にみことばをお送りになりました。このイエス・キリストはすべての人の主です。37 あなたがたは、ヨハネが宣べ伝えたバプテスマの後、ガリラヤから始まって、ユダヤ全土に起こった事がらを、よくご存じです。38 それは、ナザレのイエスのことです。神はこの方に聖霊と力を注がれました。このイエスは、神がともにおられたので、巡り歩いて良いわざをなし、また悪魔に制せられているすべての者をいやされました。39 私たちは、イエスがユダヤ人の地とエルサレムとで行われたすべてのことの証人です。人々はこの方を木にかけて殺しました。40 しかし、神はこのイエスを三日目によみがえらせ、現れさせてくださいました。41 しかし、それはすべての人々にではなく、神によって前もって選ばれた証人である私たちにです。私たちは、イエスが死者の中からよみがえられて後、ごいっしょに食事をしました。42 イエスは私たちに命じて、このイエスこそ生きている者と死んだ者とのさばき主として、神によって定められた方であることを人々に宣べ伝え、そのあかしをするように、言われたのです。43 イエスについては、預言者たちもみな、この方を信じる者はだれでも、その名によって罪の赦しが受けられる、とあかししています。』

 

先週は十和田教会の御用で不在のため、ひろ子牧師がご用をいたしましたが、主が豊かに恵んでくださり、弟一週によい時が持たれたことを知りまして、心から感謝をしているところでございます。

 10月は伝道月間であることを心に留め、この月の営みを主のみ前に展望してみますと、先ず今週の15日(土)には、昨年に引き続きチャリティーバザーが開かれることになっております。先ほども教会学校の時間に、有志の女性の方々がこの近くに案内を配ってくださっておりましたし、またご近所からも多くの品々をご協力いただいております。バザーの目的であるケニアのテヌウェク病院の支援、またご近所の方々とのよきコミュニケーションを持ちたいという願いにさまざまなお力添えがあり、この業がみな主から出た営みであることを思っております。

バザーの翌日の16日の聖日に、(全国のインマヌエルの教会でこのあたりの聖日にインマヌエル綜合伝道団の創立記念礼拝を守ることになっておりますが、)盛岡教会では教団創立記念礼拝を持ちます。

この礼拝のご用のために、初代代表である蔦田二雄先生が書き残した「総軍日誌」を読みました。教団創立前後から天に召されるまでが、全67巻の全集に纏められ刊行されております。2日に十和田教会に行ってまいりましたが、その日誌の中には十和田教会、当時は三本木教会と呼ばれておりましたが、その記述がございます。先生がこの地に持っておられたビジョンには、ほんとうに頭が下がりました。当時、本部は船橋でございました。上野駅で満員の夜行列車に乗ったこと、当時はSLの時代です。大変な旅であったでしょう。興味深いことは、その沿線の中に、花巻が、盛岡が、奥中山が、三沢が出てきます。三沢駅は、昔の古間木駅が改称されたものですが。三沢から十和田電鉄で三本木に行ったようですが、他に足を伸ばす余地は無かったとあります。それから帰りのことでは、新潟県長岡市のことも出てきました。蔦田先生という一人の器を通してこの群れの世界宣教、また祖国にたいする伝道が実現されていったことを目の当たりにした思いでした。こんどの創立記念礼拝が、そういった群れの始まりであることをしっかりと心に留めて、この伝道月間が実りあるときとなりますようにと思います。

その次の23日の聖日は相原雄二先生ご夫妻をお招きしての特別集会が予定されております。また11月の弟一週が昇天者記念礼拝ですので、相原先生の特集のご案内を加えて、昇天者された方々の関係者にご案内したいと思っております。

 またすこし余談にもなりますが、一昨日、マシェリの案内を見てバザーに行きたいという女性の方の問い合わせがありました。どうかこれらのすべてが10月の伝道月間に集約されて、ご一緒にこの月を走らせていただきたい、そんな思いを持っております。

私たちはイエスさまのご生涯というものにつて聖書から知っているものたちです。しかし、聖書は初めてだという方々にお話しをする場合に、そのポイントを知っておくことは必要です。イエスさまの一部分を詳しく学ぶことも大切なことですが、もっとざっくりとご生涯を捉えることができたならと思います。そうしますと、先ずイエスさまの誕生ということになります。聖書の預言通りに乙女マリヤからお生まれになりました。これは世の中の所謂偉人の誕生とは本質的にまったく違います。誕生についてはクリスマス毎に語られておりますので、きょうは割愛させていただきます。

さて、イエスさまが公の生涯に立たれるまで、どのような生立ちだったのでしょうか。実は、聖書の中にはこれに関する記述がほとんど無いのです。唯一ルカの福音書弟23章だけに少年時代のイエスさまが記されている。ルカ239節からをみますと、イエスさまがお宮に詣でて、シメオン、アンナの祝福を受けたことが書かれています。ルカ239

39 さて、彼らは主の律法による定めをすべて果たしたので、ガリラヤの自分たちの町ナザレに帰った。」

 とあります。ですから、イエスさまはベツレヘムで誕生なさいましたけれども、お育ちになったのは、都からはるかに離れたガリラヤ地方にあるナザレです。ここは決して鄙びた寒村というのではなく、当時のローマ帝国の軍隊が移動する道が交差しているといった要衝でした。何もない貧しい田舎であるというイメージとはようすが異なっていますが、しかし明らかに地方都市、当時のエルサレムから見ればはるかに田舎の方というのが正解でありましょう。そのナザレでイエスさまは成長なさいました。ルカ伝240

40 幼子は成長し、強くなり、知恵に満ちていった。神の恵みがその上にあった。41 さて、イエスの両親は、過越の祭りには毎年エルサレムに行った。42 イエスが十二歳になられたときも、両親は祭りの慣習に従って都へ上り、」

このときイエスさまは12歳。この少年時代のエピソードを51節から以下に見ますと、

「ナザレに帰って、両親に仕えられた。母はこれらのことをみな、心に留めておいた。
52
イエスはますます知恵が進み、背たけも大きくなり、神と人とに愛された。」

これが唯一イエスさまが、公生涯に立たれる前のエピソードとして聖書に記されている部分であることをひとつ心に留めておいてよろしいでしょう。

また、イエスさまの父ヨセフの記述がありません。イエスさまが誕生された後にもマリヤとヨセフの間に子どもが生まれているのですが、父親の死後、長男であるイエスさまがナザレで大工ヨセフの後を継いだのでしょう。「我がくびきは負いやすく」というイエスさまの御聖言があります。くびきは牛馬を操ために首の後ろに附けて自由を束縛する道具です。それで畑仕事などをしました。大工が得意なイエスさまは、もしかするとそれを動物が嫌がるようなくびきではなく、牛によくフィットし、牛が楽に歩けるようなくびきをお作りになったのかなといった想像もできますが、腕のいい大工として家計をマリヤを助けていたすがたを、この成長なさったイエスさまのおすがたに見ることができます。

イエスさまのご生涯をざっくりと見るときに、誕生、そしていよいよ聖書の中心的な部分である人々の前に伝道活動を始める公生涯として私たちの前に現れなさいます。これは、マタイ31節からにございますが簡略に致しますと、

「そのころ、バプテスマのヨハネという人物がヨルダン川で人々に悔い改めを迫り洗礼、バプテスマを授けていた。バプテスマのヨハネは言った。あなたたちはパリサイ人であろう、アブラハムの末であるなどといっているが、それは神の前に何ら価値のあるものではない。神に受け入れられるには、あなた方の罪を悔い改めなければならない。」

これは実はバプテスマのヨハネの大切な使命でありました。このバプテスマのヨハネが洗礼を授けていたときにイエスさまが現れなさいます。

13 さて、イエスは、ヨハネからバプテスマを受けるために、ガリラヤからヨルダンにお着きになり、ヨハネのところに来られた。14 しかし、ヨハネはイエスにそうさせまいとして、言った。「私こそ、あなたからバプテスマを受けるはずですのに、あなたが、私のところにおいでになるのですか。」15 ところが、イエスは答えて言われた。「今はそうさせてもらいたい。このようにして、すべての正しいことを実行するのは、わたしたちにふさわしいのです。」そこで、ヨハネは承知した。16 こうして、イエスはバプテスマを受けて、すぐに水から上がられた。すると、天が開け、神の御霊が鳩のように下って、自分の上に来られるのをご覧になった。

                            つづく

 

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