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被災地を慰め励ます楽の音ー宮古ジュニア弦楽合奏団 弟46回「音楽の夕べ」

 2011/03/11の東日本大震災で、磯鶏西にある方の梅村ヴァイオリン教室は、玄関の間近にまで津波が押し寄せたようですが、すんでのところで浸水を免れたと妙子夫人よりお聞きしました。当初は宮古市の知人から被災はしていないと聞いておりましたが、波は足元にまで迫ったといいます。また教室にも家を流され、ご家族を失った方々がいらっしゃることを知りました。しかしながら国内外から多くの支援があり、恒例の「音楽の夕べ」が2011/08/07(日)に実現。音楽の灯はこの苦難、慟哭の年にも絶えることなく被災の地に人の心に静かな篝火のように響きとおり心に染みこみました。

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 自分のカメラで写真を撮ったはずでしたが、これまでにはなかったことですが、操作ミス。きょうの岩手日報新聞からお借りしました。弟4部【ストリングオーケストラと歌おう】の一場面です。


〈出演〉
弦楽:宮古ジュニア弦楽合奏団/梅村ヴァイオリン音楽教室/カワン・バグスストリングオーケストラ有志/Stem String Ensemble有志
ピアノ:松原佳代子音楽教室
合唱:幼・小・中学生/一般/宮古女性コーラス/コールふじ/コーラス「ブリランテ」/新里コーラス/宮古木曜会合唱団・ひばり/ひまわり有志
合唱指導:小松智佳子
主催:宮古市で交響曲を演奏する会/宮古市芸術文化振興に資する会
主幹:宮古ジュニア弦楽合奏団
後援:宮古市教育委員会/宮古市音楽団体連絡協議会/宮古民友社/岩手日報社/朝日新聞盛岡総局/読売新聞盛岡支局/月刊みやこわが町/河北新報社盛岡総局/毎日新聞盛岡支局/めんこいテレビ/NHK盛岡放送局/IBC岩手放送/岩手朝日テレビ/テレビ岩手


〈プログラム〉
【弟一部】
1、キラキラ星変奏曲
 フランス民謡 板谷英紀編曲
2、さくらさくら
 日本古謡 金沢正明編曲
3、荒城の月
 滝廉太郎作曲 金沢正明編曲

【弟二部】
4、アイネ クライネ ナハトムジーク 第一楽章
 モーツァルト作曲 東京かわん・バグスストリングオーケストラ
5、アヴェ・ヴェルム・コルプス
 モーツァルト作曲
ー4、5の曲目が入れ代わりましたー

〈10分休憩〉

【第三部】
6、ジブリメドレー
 映画『となりのととろ』 となりのトトロ
 映画『ハウルの動く城』 世界の約束~人生のメリーゴーランド
 映画『千と千尋の神隠し』 いつも何度でも
 映画『天空の城ラピュタ』 君をのせて
7、日本の曲メドレー
 浜辺の歌
 ふるさと
 見上げてごらん夜の星を
8、カノン
 パッヘルベル作曲

【弟四部】
【ストリングオーケストラと歌おう】
9、宮古市民歌
作詞:工藤和久 作曲:石若雅弥 編曲:金沢正明
10、TOMORROW
作詞:岡本真夜 真名杏樹 作曲:岡本真夜 編曲:金沢正明
11、負けないで
作詞:坂井泉水 作曲:織田哲郎 編曲:金沢正明
リアス少年少女合唱団・リアス合唱団 

 「音楽の夕べ」は、毎年、宮古市民文化会館で開かれていましたが、被災したため、このたびは陸中ビル3階大会議室での開催となりました。ステージと聴衆席のあいだに音楽ホールのような高さの違いがないことで、演奏する方々を間近に拝見しながら聴くことができました。2011/08/08(月)の岩手日報紙によると聴衆は約300人。総勢80人の演奏でした。

 「キラキラ星変奏曲」、これは宮古ジュニア弦楽合奏団の顔ともいうべきステージ。これまでに見た場面が年度別に思い出され、たしかにこの年も開かれたのだという感慨がありました。並ぶ子どもたちのさまざまを受け入れ落ち着いた或いはこのひとときに集中し自然体で弓を運ぶすがた。小4のSくんは大震災でおばあちゃんを亡くし家を失いました。「ちか子先生とりゅういち先生を通してドイツの音楽家のひとがぼくのためにとおくってたいせつな楽器」(プログラムより)でSくんは心をこめてヴァイオリンを弾いてくれました。「これからこのヴァイオリンといっしょにがんばっていきたいです」とSくんは記しています。

 指揮は圭一先生、隆一先生。司会は真美先生、そして第三部では智佳子先生が、オランダ、ドイツの関係者を通して支援があったこと、また曲目のエピソードをお話しくださいました。その一部ですが、「実は震災のまえ、私たちは3月27に浄土ヶ浜パークホテルでお楽しみ演奏会を開く予定でした。演奏いたしますパッフェルベルの『カノン』は、生徒さんのご家族が大好きで聴くのを楽しみにしていたのですが津波で天国に旅立ってしまわれました」。このご家族とはSくんのお祖母さまです。またパッフェルベルの『カノン』は、故梅村功二先生のお葬儀のとき、弟子たちが追悼演奏した曲でもあります。アンコールにもこの曲が心をこめて、しめやかに、と申し上げたらいいでしょうか、終始繊細で美しい弦の響きに満たされ旋律が、会場のお一人お一人の心を慰め、いまは穏やかに波立つ海原に、そして亡くなられた方々の魂に届けられていると聞こえました。                 

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音楽」カテゴリの記事

コメント

震災で大変だったにもかかわらかわらず、なかなかの充実したプログラムですね。

第三部の曲目には特別な想いを感じます。

投稿: J.KATO | 2011年8月 9日 (火) 18時34分

J.KATOさん
昔、教室の玄関でカメの水を入れ替えていたまだ小学生か中学生でらしたあのご子息方が、いまは皆音楽を専門に学ばれ教えてらっしゃる。何とも言われぬ感慨がありました。
第三部、どの曲もときの流れを思いながら聴きました。ほんとうに慰め励ましの響きでしたよ。
このコンサートのことはまた日を改めて書きます。
訪問ありがとう!!

投稿: 中ぶんな | 2011年8月 9日 (火) 22時25分

音楽会楽しんでいただけたようで何よりです。
自分は椅子だしと入り口の電気を担当しておりました。
隆一君は昔はかなり痩せていたのですが今ははじめてあった時の圭一先生のような
体つきになっていました。大学までは痩せていたそうですがあちらではそれくらいでなければ
やっていけないのでしょう。

久しぶりの音楽会は自分の居た時の規模を比較対象にしているせいでしょうか
チャリティーコンサートの時の印象に近かったです。
まあ実際今季の音楽会はそのような感じのものでしたので当然のようにも思いますが。

自分としては来年はレクイエム的な内容から活力あふれた内容になればいいなと思っています。

自分の好きな曲(歌)ですがもしよければ聞いてみてください。
youtubeにてどうぞ
 http://www.youtube.com/watch?v=BzRdkWKYAgk
 http://www.youtube.com/watch?v=yRB4D6tcWAk&feature=related
 http://www.youtube.com/watch?v=OQUYzycg8dM
 http://www.youtube.com/watch?v=L2tDWgs2wyA&feature=related

タイトルを入れると偏見を持たれそうなのであえてアドレスのみです。
こんなのが好きな物好きですがこれからも何かと宜しくお願い致します。

投稿: ゴルディー | 2011年8月 9日 (火) 23時49分

ゴルディーさん
何事も滑り込みセーフ、或いは、しまった!!が多い者ですが、お陰様でコンサート、開演前に着席となりました。
隆一先生、貫禄が一回り増し加わって、と拝見しました。海外での暮しはなにかと気苦労の多いものであるかと。
宮古市(合併前の地割りで)の人口も減少傾向、それに加えこのたびの震災。しかし地域との音楽連携を強めての音楽活動、そういった意味では活動の幅が大きくなり、またさまざまな模索も可能となっているかと。たとえば方言に直したオペレッタ、オペラの演奏、あるいは子ども世界のミュージカルとか。
音楽のURLありがとうございます。どれも明るい兆しが澄みきった大気にふり注いでくるかです。
御地の復興、じっくりとした時間が要りそうですが、一日も早い回復を願っております。
今後とも宜しくお願いいたします。

投稿: 中ぶんな | 2011年8月10日 (水) 13時56分

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