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われらドクダミ

 ここの庭番は、ほかの見目麗しい花たちには、ずいぶんと水や肥料をやったり、こまめに草を取ってやったりしてるみたいだけど、我われドクダミへの扱いときたら、そりゃもう酷いもんさ。はじめのうちは手で引っこ抜いていたけど、つぎは鎌を持ち出して2、3センチは土を起こして引っ張った。それでも足りないと見たか、こんどはスコップで15センチも掘り下げ根こそぎ取っている。この世でいちばん怖いのは人間だ。だけど、どうだい、このとおり。ほかのところを引っこ抜いているうちに、大事そうにしてるブルーベリーの根元にびっしりと生えてやった。どんなに痛めつけられたって怯むもんか。だって我われはドクダミだよ。天下に誇る意地っ張り。不屈の根性でどこまでも生き抜くんだ。

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 人間の大方はただの厄介な雑草としか思ってない。
 でもさ、我われにだってマドンナはいるよ。紹介しておこう。ほんとうによく見てほしい。この庭の管理人もいつか勘違いしたようだけど、この4枚の白い花びらみたいなのは花弁じゃないんだよ。総苞というんだ。花は棒状の花序に咲く。小花が密生してるからちょっとわかりにくいんだ。ほら淡黄色の部分があるだろう。それが花なんだ。
 勝手に毒溜め、魚腥草、地獄蕎麦なんていう別名までつけられちゃって迷惑千万さ。我われのすばらしさも知らずに毎日毎日引っこ抜く。ほかの可愛いちゃんを脅かす、強かに増えすぎる、臭いっていう理由だけでね。

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 悔しいから皐や紫陽花の下にもびっしりと根を延ばしちゃった。また抜きにくるぞ~。くわばらくわばら。

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 我われを臭いなんていってるけど、こっちから言わせれば、そっちの方がよっぽど胡散臭いや。
 
 だけどね、きょうになってね、この庭の管理人のようすがすこし変わった。我われという存在がどんなにすごいか、やっと気づいたようなんだ。ついに脱帽したってわけさ。引っこ抜くのをやめたんだ。そしてね、まるで感動したみたいに突っ立ったままじっと我われを眺めていたよ。今頃はドクダミとは何ぞやとネットのそちこちを検索しまくってるだろうよ。そしてやっと、我われも立派に薬用として人間さまのお役に立っていることに気づいているだろうさ。勝利、勝利、我が勝利!!

ーWikipediaよりー
薬用

生薬として、開花期の地上部を乾燥させたものは生薬名十薬(じゅうやく、重薬とも書く)とされ、日本薬局方にも収録されている。十薬の煎液には利尿作用、動脈硬化の予防作用などがある。なお臭気はほとんど無い。 また、湿疹、かぶれなどには、生葉をすり潰したものを貼り付けるとよい。

漢方では解毒剤として用いられ、魚腥草桔梗湯(ぎょせいそうききょうとう)、五物解毒散(ごもつげどくさん)などに処方される。しかし、ドクダミ(魚腥草、十薬)は単独で用いることが多く、漢方方剤として他の生薬とともに用いることはあまりない。

薬理成分

  • デカノイルアセトアルデヒド - 生のドクダミに特有の臭気成分。抗菌作用があるが乾燥させると酸化されて抗菌効果は失われる。
  • ラウリルアルデヒド - デカノイルアセトアルデヒドと同様にドクダミ特有の臭気成分で、抗菌作用がある。
  • クエルシトリン - 利尿作用、動脈硬化の予防作用
  • カリウム塩 - 利尿作用

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