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(わたしが)知っているようでよくは知らないバッハーゴールドベルク変奏曲ー

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 大バッハ。1685~1750年。知っているようでよくは知らない。けれども聴けば聴くほどすごい曲だとわかってくる。もしかすると、すごい曲だと聴きつつも、まだまだ自分には分かっていないのではないか、いやほんとうには分かってはいないと思われてくるのだ。

 「ゴールドベルク変奏曲」もこの(ライプツィヒ)時代に作られました。さまざまな形で主題が繰り返される変奏曲です。カイザーリング伯のために作られました。伯は不眠症だったので枕元でこの曲を演奏しました。何というぜいたくでしょう。バッハはこの曲で大金を受け取りました。バッハもびっくりする額でした。しかし金銭のために作曲したのではありません。神を賛美するためだったのです。
“宗教音楽を作曲することが私に与えられた使命だ。”
“完成された教会音楽を神に捧げたい”
“わたしはいつもそう思っていた”
        ~1708年~
 ケーテン
(宮廷楽長時代)の時代には教会音楽をほとんど作っていない。
 ライプツィヒに住んだ後半生では数々の教会音楽を生んでいる。「マタイ受難曲」もこの時期に作られた。しかし彼が本当の評価を得るのはこの世を去ったあとだった。「マタイ受難曲」は初演から蘇演まで100年かかっている。1829年この曲を復活させたのがメンデルスゾーンだった。彼の演奏は絶大な支持を得る。これがバッハの偉大さを認めさせるきっかけとなった。わたしたちはメンデルスゾーンに感謝しなければならない。彼の熱意がなかったならこの曲は消えていただろう。
ーVictor DVD 「バッハ物語」解説デーヴィッド・パーマー 岩手県立図書館蔵ー


 ゴールドベルク変奏曲、不眠症の伯爵はいたくお気に入りだったようだ。当時は誰かが弾いてくれなければ聴くことができなかった。しかしいまは何も音盤を買わなくとも放送からも録音し聴くことができる。当世睡眠薬が大量に処方されていると推測されるけれども、バッハのゴールドベルク、宗教臭いなどという先入観を措いて心の健康維持のためにも取り入れたなら現代人の憂鬱の何割かは癒されるのだろうか。

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