産直
今朝舅を迎えに来てくださったディーサービスの車に舅が乗るのを見届け見送ったばかりのところに、近所の方が車で通りかかった。
「おはよう!!今から太田の産直にいくの。一緒に行かない?そのままの恰好でいいからね」
ここのところ出無精な私には有り難いさそいである。しかも身繕いしなくてもいいという。さっそく家の中に引き返し、家人にたずねると、「どうぞ」。小走りに彼女の車に飛び乗った。
盛岡市太田。かつてわたしが小説に書いたことがある地域だ。ただ、現在産直があることは知らなかった。近づくにつれて、志波三山の連なりが美しく迫る。箱が森、赤林山(855)、南昌山(848)。箱が森には私も主人の友人だった山仕事クラブのメンバーらとともに7、8年前に登ったことがある。山好きの彼女は、何度か縦走した経験があるらしい。
ほどなく、かつての「かんぽの宿」だったところにも近い産直に着いた。葱、人参、キャベツ、干し柿、牛蒡、ほうれん草、大根、しいたけ、花(ストック、小菊)、南瓜を買い込む。新鮮で格安。スーパー、他の産直の時価よりも安かった。
いま産直がとても人気がある。実際にどの程度どうなのかを見ると
2010/11/13の「岩手日報」によれば
「2009年度の県内の産地直売所施設の売上額が前年度比約3億円増の106億6100万円となり、4年連続増加した…売上高1億円以上は2カ所増え30施設に上り、売上高全体の3分の2を占めた。ホテルなど観光産業や食品加工業者への食品供給が増えるなど、直売所が地産地消に取り組む地域の拠点になりつつある。…調査は今年5~6月、4月時点で営業している有人の直売所264施設を対象に行い、229施設から回答を得た。回答率87%。
直売所は前年度257施設だったが、16施設の開設、9施設の休業・廃止により7施設増え264施設になった。1施設当たりの平均売上額は4655万5千円。
客単価は791円で2年連続減少したが、利用者数は前年度比約54万人増の約1347万人で2年連続増加。1施設当たりの利用者数も577人増の5万8834人。景気低迷で消費者の低価格志向が反映された形だが、利用者の増加で売上高が伸びた形だ。
09年度売上高が1億円を突破した花巻市東和町の産直あおぞら(組合員約70人)の小原雍子(ようこ)副組合長(65)は「売り上げの多い組合員を表彰する制度を設け、一人一人が1個でも多くの野菜や果物を提供しようと頑張っている。『新鮮で安い』を意識することで徐々に売り上げ、客数ともに増えてきた」と語る。
調査によると、イベントなどの開催は前年度比7施設増の174施設、地域内産直との交流・連携活動は6施設増の117施設、地域内配食サービスは3施設増の21施設、食品加工業への食材提供は7施設増の33施設など。」
私が産直が好きなのは、新鮮さ、安さもあるが、より農家に近いところで野菜を買っているという感覚を得られるからだ。レジにも農家の方がいらっしゃる。特別に話を聞くことができるわけでもないが、心のどこかが安心している。今後も産直には機会があれば行きたいと思っている。
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