市政見学会「盛岡の林業~市産木材を使いませんか」に参加するーその4(最終) 岩手県森林組合連合会 木材流通センター
2010/9/2(木)の市政見学会「盛岡の林業~市産木材を使いませんか」の最後の見学コースは矢巾町にある盛岡木材流通センター(岩手県森林連合組合直営の丸太市場)でした。ここで通常月に一度、丸太の競りが開催されます。昭和56年に完成した丸太市場です。
これは市場にある入札箱。出荷者は岩手県内80~85㌫。あとは秋田県、青森県。落札し買ってゆくのは県内、県外半々。針葉樹ではスギ、カラマツ、ヒノキなど、広葉樹ではクリ、ケヤキ、ナラ、トチ、カツラ、サクラ、ホオノキ、トネリコ、ニレタモなどが競りに掛けられる。伐採許可書を取って伐りだした合法木材であって産地のわかるものだけを扱っている。
丸太を置いてある土場に移動。土場全体を写真に撮れなかったのが残念。ここは2人で管理されている。材木はピーク時の半値。細いものの多くは、土木用の杭材に用いられる。スギの丸太は建材。広葉樹は建具、木工品に使われる。参考URL。
冬は夏の2、3倍の丸太が流通する。夏は虫やカビがつきやすい。
広葉樹。
およそ130年スギ。
径58㌢、長さ640㌢の芯持ち材。およそ5、6万円。この丸太からは、芯を裂避けて8本の柱を取ることができる。背割りを取らないと表面にひびが入りやすい。芯の入った柱は壁の中など隠れるところに使う。
これはスギに貼られている 測定値が書かれた札です。上の写真の丸太の隣に置かれてあったスギの丸太です。クリックすると数字が読めます。
木の根。細工用。遠隔の県の業者に買い取られることが多い。
運送は、2㌧トラックなら百数十年木2本が運搬できる。
一度見てみたいと思っていた土場も見ることができました。冬に来れば、もっと堆く丸太が積まれていたのでしょう。埠頭に荷揚げされ、積み上げられる外材の山を思い出しながら、見学したことでした。
見学に参加していたある方が、漆の木を植林したらどうかと提案していました。そこでは言いませんでしたが、実はわたしも同じことを考えていました。某百貨店で漆職人さんの実演販売があったとき、色々話を聞いて、採算があうのではないか、などと思ったのですが…どんなものでしょう。
このあと再び盛岡市のマイクロバス「せきれい」に乗り込み16時にはこの見学の出発地点であった岩手県民会館の中津川沿いに帰り着きました。2010/9/2(木)9時半から16時のあいだ、根田茂から流通センターと、これだけの見学ができたことに感謝したことでした。
終わり
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