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市政見学会「盛岡の林業~市産木材を使いませんか」に参加するーその3 (有)二和木材

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 2010/9/2(木)の盛岡市政見学会のコースは、根田茂の市有林、都南つどいの森、そして次は紫波郡矢巾町煙山にある(有)二和木材でした。

 (有)二和木材にはレーザーセンサーで製材に必要な計測を可能にしたコンピューターシステムの世界にも最先端を誇る機械が導入されています。扱う材木は98㌫が県産材。樹種は主にスギ、カラマツ、クリなど。年間7万2千本を処理。機械設備2億円。
 説明くださったのは、副社長。ここで写真撮影の許可をいただきました。背後に積まれているのは、4000㎜×133×35のスギの板が120枚ずつ括られた板材の山です。

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 製材といえば人の手による流れ作業との思いこみは、もはや昔のこと。最初に出会った機械は、樹皮粉砕器付きの剥皮装置でした。参考URL

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丸太が剥皮装置めざして階段状を運ばれてゆきます。

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丸太が装置に装填されてゆきます。(左)/ 奥の方、皮を剥がれた丸太が出て来ました。(右)

粉砕された樹皮はこの装置の右側から吐き出されます。

 次に見学した大型装置ではチップキャンター製材とチップ生産を同時に行います。

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 角材が板に変身です。

 この次は乾燥機

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 天日にさらして乾燥させるとばかり思っていたそれも今は昔。この製材所では温度は100度以下に設定。(木材への負荷を配慮。他では100から120度設定もある)

 板はこの後、機械で削られる。鉋がけに相当する機械作業だ。

 乾燥の建築基準法によって設けられているという。
 下の写真の機械について、「いわば電子レンジに入れて乾燥させるのと同じ」という説明があった。しっかり乾燥が終わるとさらに仕上げの削りがある。最初12㌢で削られた材は出来上がりで10.5㌢となる。削り代は1.5㌢。

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この人工乾燥をきっちりかけることは、品質を高め、外材に対抗するためにも重要な工程であるとわかった。

 この写真だけでは掴みにくいとおもいますが、概略を書かせて頂きました。
国の森林の扱いの杜撰さ、往時の木材価格の半分値、枝打ち、間伐、植樹など森林を守る労働力の半減といった難題の中で、このように林業の再生、克服を目ざし戦っている活き活きとした企業を見ることができ嬉しかった。

 

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