第45回宮古ジュニア弦楽合奏団「音楽の夕べ」ー2010/8/1(日)開演15:30宮古市民文化会館大ホール
梅村家の音楽活動は大正に遡ります。岩手に多大な音楽貢献を果たした太田カルテットの主宰者梅村保氏がその祖です。
右から2番目が梅村保氏です。
大正11年に梅村氏は盛岡市平山小路に音楽堂を新築し、太田村から転居します。ここでは数々の音楽会やレコードコンサート、活動写真を企画。また子どもたちのためには平山童話研究会が開かれていました。
梅村氏宅での画期的な演奏会としては、大正12年8月29日午後6時から開かれた「家庭音楽會」でした。出演者は、窪兼雅:ヴァイオリン。雅楽の名家である東儀家出身。宮内省式部職楽部オーケストラ第一ヴァイオリン主席奏者。多忠亮:ヴァイオリン。宮内省楽部所属の雅楽の家柄だが洋楽に専念。東京音楽学校卒。東洋音楽学校教授。「宵待草」の作曲者。竹岡鶴代:ソプラノ。東京音楽学校卒。現在も竹岡鶴代賞がある。瀬川良隆:ピアノ。ベルリン音楽大学指揮科卒。作曲家。
梅村氏(セロ)を中心とする太田カルテットの活動は今に照らしても岩手に輝かしい音楽の一時代をのこしました。宮古ジュニア弦楽合奏団はこのような流れを汲む音楽団体です。
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