デジカメ散歩
高松の池の薔薇園が咲いてると聞き、買い物がてら立ち寄ってみました。カメラにおさめるには花はすこし過ぎていました。その時は、せっかく来たのだからと、3種類ばかりの薔薇を撮ったのです。ブログに載せてから、そういえば老人福祉施設の方々が車椅子に乗り、スタッフの方々に押してもらいながら薔薇を見ていた姿を思い出しました。15人はいらっしゃいました。一人の女の方とすれ違ったときに、「ほんとにきれいだごど」と、薔薇の美しさが目の前に浮かぶような響きの言葉を口にしながらご覧になっていました。いま思うと、薔薇の値がもっともあるのは、あの瞬間だったでしょう。車椅子の高さから間近に見た薔薇の美しさ。薔薇の間近に顔を寄せた80か90歳の深く皺の刻まれた、久しぶりに施設から戸外に出かけた開放感に喜び、薔薇の香りと美しさに感嘆しているこの姿こそ撮る価値があったと今頃になって気づきました。残念です。
こんなことを思いつつ、開け放った窓のカーテンを開けてみると、月が出ていました。ふと見上げたそこに明るく静かに、まるでさっきからこちらを見ていたかに。
風通しのよい部屋の湿度42㌫。気温25度。駆け抜けてゆく車。そして舞いもどる静けさ。
月の遠くには、幾多の星雲。死んでゆく星、生まれてくる星の夥しい邂逅と離別。
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