5月10日現在の口蹄疫情報
西日本新聞の2010年5月10日11時31分九州経済ニュースに口蹄疫の感染経路を推定できる記事があった。以下の通り。
『宮崎県で流行している牛や豚の口蹄疫のウイルスの型が、香港で今年確認されたものと99・22%同じであることが、10日までに明らかになった。
農林水産省が英国の研究機関に塩基配列などの解析を要請していた。香港型のほか、韓国のウイルス型とも98・59%同じだったことも判明した。
農水省は「感染源や感染経路については何も言えない」としているが、ウイルス型の近さは、口蹄疫がこれらの地域から何らかの経路で日本に入ってきた疑いをあらためて強める結果となった。』
YOMIURI ONLINE 更新2010年5月10日16時58分には国の農家への殺処分された家畜の保障枠に関する意向表明などがあった。以下の通り。
宮崎県で発生している家畜伝染病「口蹄疫(こうていえき)」問題で、赤松農林水産相が10日、同県に入り、東国原英夫知事と県庁で会談した。
赤松農相は、国が農家に対し、殺処分された家畜の評価額の5分の4を補填(ほてん)する制度について、今回は国が全額負担する意向を表明した。
4月20日に口蹄疫の発生が確認されてから、赤松農相が宮崎入りしたのは初めて。東国原知事は同月27日、農水省で赤松農相に対策を要望しており、今回
は2度目の会談となった。同県ではこれまでに、疑い例も含めて計56施設で発生が確認され、殺処分頭数は牛と豚計6万4354頭に達している。うち、14
施設約9700頭分の殺処分後の埋却用地が決まっていない。
会談で、東国原知事は、農家への補填に関する現行制度の改善を要請。赤松農相は「畜産家の方には負担させない」と述べ、国が全額負担する考えを明らかにした。
また、知事は「今後、被害の拡大も予想される。現場で働く人、補充員がほしい」などと要望。殺処分後の埋却地の不足も懸念されるとして、国有地を含めた用地の提供を求めた。
これに対し、赤松農相は、国などから応援に来ている獣医師を、現在の50人から100人に増やすことに加え、九州農政局からの応援を10人から100人に増やすことを明言。埋却地に関しては「要請があれば直ちに検討する」と述べた。
きのうの時点では、口蹄疫を追うのはもうここまで、と思っていたのだが、今朝のNHKラジオ、TVニュースに度肝を抜かれ、きょうも成り行きを追ってしまった。
ニュースには流れない部分、64400頭の殺処分の現場を想像して、暗澹たる思いがした。牛と豚の数がどれだけかは調べなかったが、成牛一頭の重量は5、600㌔もある。成豚は2、300㌔。品種によってはさらに100㌔増し加わるようだ。きょうまでに子牛子豚からすべて64400頭殺処分になったという。どのような方法を執っているかはわからないが、人にとっても動物にとっても凄惨な光景だ。これまで飼育してこられた農家の方々の悲嘆、またこれに関与した方々の肉体的疲労もさることながら、心労もいかばかりかと思う。それを成して尚感染拡大の可能性は止んでいない。
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