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口蹄疫 考

平成9年2月に台湾で口蹄疫が発生したときには、.我が国は、平成9年3月、同地域からの生きた偶蹄類の動物(牛、豚等)及びそれらの肉等の輸入を禁止しており、引き続き、輸入禁止措置を継続した。また、同病の我が国への侵入防止に万全を期すため、台湾からの旅客に対する靴底消毒等適切な検疫措置を徹底した。

韓国に於ける口蹄疫発生に関する情報2010年1月7日~30日(左をクリック願います)

Yahoo!JAPANより

 韓国の農林水産食品部は22日、忠清北道忠州市(チュンチョンボクド・チュンジュシ)の養豚場で、口蹄疫(こうていえき)に感染した疑いのある豚10頭 について、ウイルス検査の結果、陽性であることを確認した。韓国では4月に入り、口蹄疫の感染報告数が12件と相次ぎ、この内6件が確定している。

 韓国メディアによると、忠州市は口蹄疫が見つかった農場から半径500メートル内で飼育している家畜2997頭をすべて殺処分にすると発表。さらに、周辺住民の移動を制限するなど、感染拡大を阻止するための防疫対策が実施されている。

 しかし、今回問題となっている農場は、4月始めに口蹄疫が確認され家畜3万頭あまりが殺処分された仁川市や金浦市からは離れた地域にある。そのため、口蹄疫がすでに全国的に広がっている恐れがあるとして懸念が強まっている。

 また、一部のメディアは、防疫当局による対策には不備が多いと指摘。消毒作業が均一に実施されていないことや、畜産農家の防疫意識が低いことなどから、感染拡大を食い止めるのは難しいとの見方を示している。(編集担当:新川悠)

宮崎県に於いて10年4月23日、5例目及び6例目の口蹄疫の疑似患畜が確認された。

5例目は児湯郡川南町大字川南に所在する肉用牛一貫経営体(黒毛和種:繁殖牛44頭、育成牛1頭、仔牛24頭、肥育牛6頭の合計75頭)からで、当該農場は、直線距離にして1例目の農場から南東約3.4km、4例目の農場から西約100mに位置。確認の経過は、平成22年4月22日、農家から川南町役場を通じて宮崎家畜保健衛生所に、口蹄疫様症状を示す牛がいるとの通報があった。同日午前11時30分、宮崎家畜保健衛生所の家畜防疫員が当該農場の立入検査を実施したところ、3頭が流涎、口腔の発赤、発熱等を呈していたため、検査材料3検体(1頭1検体)を動物衛生研究所 海外病研究施設(東京都小平市)に送付した。4月23日夕刻、農林水産省からPCR検査(遺伝子検査)で3検体中1検体(1頭分)で陽性との連絡を受け、疑似患畜と決定した。

6例目の疑似患畜について、確認場所は児湯郡都農町大字水洗に所在する水牛・豚飼養農家(水牛42頭、豚2頭)。当該農場は、直線距離にして1例目の農場から北西約600mに位置。確認の経過は、平成22年4月22日、1例目の飼料関係の疫学関連農場として、立入調査を実施。調査の過程で、農場主からこれまでの臨床症状の聞き取りをもとに血液5検体を採取すると共に、別の検査で3月31日に採取していた検体、スワブ3検体と併せて計8検体を動物衛生研究所 海外病研究施設(東京都小平市)に送付した。4月23日夕刻、農林水産省からPCR検査(遺伝子検査)でスワブ3検体中1検体(1頭分)で陽性との連絡を受け、疑似患畜と決定した。

当面の措置
確認農場において、飼養牛全頭の殺処分、汚染物品の埋却、畜舎の消毒等を実施予定。

さて、数少ない情報をもとにではあるが、以上から学ぶことは、台湾で発生したときには、台湾からの旅客の靴底消毒、或いは適切な検疫処置の徹底が図られている。また今回の宮崎に於いても報道関係者の現地入りなども、蔓延を阻止するために自粛が求められている。
 発生の1例目から100㌔或いは600㌔、3、4㌔或いは韓国に於ける600㌔或いは3、8㌔といった蔓延の状況からみても、沈静化、清浄化が確認されるまでは、観光などの立ち入りも自粛が求められるだろう。口蹄疫の肉は市場に出回ることはないとはいうものの、たしかに何がキャリアとなって、発生の距離を伸ばしていくかは予測の付きかねる側面があり、また口蹄疫にたいする心理的な障壁も考慮すると、たとえ発生県から遠隔の県にあるとしても、牛肉はもとより、生乳、加工品に対する消費への影響も避けられないものと思われる。

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