雑感 ーリニアコライダーなどなどー
今朝の岩手日報に「北上山地に優位性」と題し、国際リニアコライダー(ILC)の誘致の可能性が載っていた。何しろ北上山地を翔るイヌワシさんが環境問題にすぐさま反応するために、成り行きでイヌワシさんの僕となった当ブログ筆者は、リニアコライダーとは如何なるものかを知っていようがいまいが、このトンネル計画の動向をすこしでもキャッチしなければならない羽目となっている。
13日仙台で東北加速器基礎科学研究会では、国内候補地のなかでは、振動に強い地盤がある岩手県の北上山地の優位性が強調されたようだ。国内候補地の地盤振動データを示し「(北上山地の)江刺が一番安定しており、いい環境にある」という。受け入れの具体的検討はこれかららしい。ILCの着工は2020年ごろになる見通し。達増知事は協力には積極的な構えだ。
物理関連を書くのは役目ではないわけで、関心は専ら、地下100㍍に全長約40㌔というこんな凄いトンネルがほんとうにできるんだろうか。原子炉の中並みというけれど、安全性はどうなのか。環境にはどうなのか……? という側面なのです。ところがこの側面を書いてくれている記事にはなかなか出くわしません。
ところで、江刺を大正6(1917)年に地質調査をした人がいる。宮澤賢治と佐々木又治、高橋秀松だ。当時の江刺郡役所が盛岡高等農林学校に依頼した調査だった。関豊太郎教授は土壌・地質学の権威であり、成績が優れ人望のある賢治に目をかけていたという。
種山ヶ原は北上山地の南西。奥州市江刺区・遠野市・気仙郡・東磐井郡(現・一関市)・上閉伊郡にまたがって高原状をなす。物見山(約870㍍)を頂点にに600~870㍍の丘陵地を形成している。種山ヶ原は隆起準平原。老年期の山地が浸食作用を受け平原になったもの。
また、岩石などの固い部分が浸食から取り残されて孤立した丘を残丘=モナドノックと呼ぶ。後者は、アメリカのニューハンプシャー州にあるモナドノック山
にちなんだものである。県内では物見山をはじめ、貞任山・早池峰山・薬師岳・兜明神岳・姫神山・平庭岳などが残丘である。これら、準平原やモナドノックの
語は賢治が好んで使った語だという。(URL)
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