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口蹄疫

4月21日の日本経済新聞によれば
 ー農 林水産省は20日、
宮崎県で口蹄疫(こうていえき)に感染した疑いのある牛が見つかったのを受け、牛肉の輸出を全面停止した。今後は県が実施する対応策の 効果をみたうえで、3カ月間新たに発生しなければ、今夏にも輸出を再開する見通しだ。日本の牛肉輸出量は国内生産量の1%未満にとどまり、畜産業者への直 接的な影響は限定的とみられている。

 農水省は「万が一食べたとしても人体には全く影響はない」(赤松広隆農相)と説明している。専門家らによる緊急会合は半径1キロメートル圏内に感染した牛や豚がいないかを検査する方針を示した。

 輸出を全面停止するのは2000年に北海道と宮崎県で口蹄疫に感染した牛が見つかって以来。同省によると、08年度の牛肉輸出量は551トンで、ベトナムや香港、米国などに出荷している。年間36万トンを超える国内生産量に占める輸出の割合は0.15%台だった。

 ただ風評被害による牛肉消費の減少なども懸念され、農水省は「万が一食べたとしても人体には全く影響はない」(赤松広隆農相)などと安全性を訴えていく方針だ。ー


4月20日asahi.comによれば、
 ー宮崎県は20日、同県都農(つの)町の農場で飼育している繁殖牛など計16頭のうち、した黒毛和牛3頭が口蹄疫(こうていえき)に感染疑いがある、と発 表した。同県によると、国内では1908年と2000年に発生が確認されている。家畜伝染病予防法に基づき、農場の牛は殺処分され、周辺の農場の牛なども 移動が制限されることになるが、口蹄疫は人には感染せず(※この時点ではこのように発表されましたが、後日当ブログにコメントが入り、人への感染例もあるとのご指摘を頂いております。この部分は、当ブログ筆者の5月8日の加筆です)、感染肉を食べても人体への影響はない。赤松広隆農林水産相は記者会見し、国内の牛や豚などは3カ 月間は輸出停止し、農水省に対策本部を設置すると発表した。

 県畜産課によると、今月9日、農場から往診を頼まれた獣医師から宮崎家畜保健衛生所(宮崎市)に「口の中に軽い潰瘍(かいよう)がある牛がいる」との病性鑑定依頼があり、同衛生所がこの農場を立ち入り検査したところ、計3頭に同様の症状があることが判明した。

 このため、19日に、口の中をぬぐった液などを、動物衛生研究所海外病研究施設(東京都小平市)に送り、PCR検査(遺伝子検査)を実施したところ、20日午前4時50分に農林水産省から「陽性」との連絡があったという。

 これを受け、県は発生場所となる都農町のほか、周辺の同県日向市と川南町に対し、感染する恐れのある牛や豚などの偶蹄(ぐうてい)類の移動の自粛を要請。発生原因や、ほかの農場でも感染していないかなどを調べ始めた。

 同県内の肉用牛の飼養頭数は09年2月1日現在、29万7900頭で全国3位。

 記者会見した東国原英夫知事は「万全の防疫態勢をしかなければならない。口蹄疫は人には感染しないし、感染した牛の肉が市場に出回ることもない」と強調した。ー

口蹄疫とは?goo,Wikiによれば

ー口蹄疫(こうていえき、Foot-and-mouth disease)は、家畜伝染病のひとつ。偶蹄類水牛山羊鹿など)が感染するウイルス性の急性伝染病。日本では家畜伝染病予防法において法定伝染病に指定されており、対象動物は牛、水牛、鹿、羊、山羊、豚、猪。OIEリストA疾病。

1898年ドイツの医学者フリードリヒ・レフラーとポール・フロッシュにより病原体が突き止められ、細菌より小さいことが確かめられた。これが、初めて確認された濾過性病原体=ウイルスの一つである[要出典]。ー

※経済、asahiの青文字は当ブログ筆者が付けたものです。

農林水産省(URL)

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コメント

再コメント有難うございます。
今回Wikiはまったく検索しておりませんでした。というのは、かねてからWikiには間違いがあると聞いておりましたし、まあ、分野は違いますが、昨夜もモーツァルトの交響曲29番の演奏時間が、30分ほどであるにも拘わらず、約20分と書き込まれてありました。従って、人命などに関わるものに関しては、Wikiの情報は使うべきではないと認識しております。ただ、この事実が、稀には人間にも感染することがあることが間違いであるという証左にはならないこともまた確かです。
実は、最初に3度ばかり記事を書いた時点で、もうこれ以上は自分の範疇を超えて居るなと思い、それ以上は時間をかけて追ってはおりませんでした。「British Medical Journal」につきましては、恐らくはそちらもご存じのように、そちらがこれを提示してくださったこと自体が、このブロガーの整合性に欠けるとお返事させていただきます。ただ、本日口蹄疫についていますこし知りたく願い図書館から本を借りて参ったところです。
確かに経済的な影響が出てくることは必至なのでしょう。
国全体に輸入停止がかけられる可能性も、
となりますと、きょう岩手のある牧場に(中洞さんではありません)電話を入れ状況を聞きましたところ、農協、家保、県農政課はまだこの事態の対応には動きだしてはいないと聞きましたが、疑いのある家畜も確認されていない時点ではあるわけですが、これは如何なものなのでしょうか。
また農水省が「人には感染しない」と発表しているのは、情報操作によるものなのか、或いは“大本営発表”的なものであるのか、どのように解釈すればよいのでしょうか、お教えいただければ幸いです。
また御懸念のことなど十分に得心いたしましたので、「感染しない」との表現は削除いたします。

投稿: 中ぶんな | 2010年5月 7日 (金) 20時55分

ウィキペディアで口蹄疫の記事をどうぞ。人間への影響については2001年3月の『British Medical Journal』の記事(PDF)へのリンクなども置かれています。ただし、ちょとショッキングな写真が使用されてますのでその点はご注意の程を。

なお、赤松農林大臣の発言「万が一食べたとしても~」については、感染が確認された時点で移動も出荷も出来なくなること、また食肉が市場に出回るまでにタイムラグがあることから、基本的に無いと考えて問題ないでしょう。ただ、現時点で殺処分が44,000頭を越えており、今後も当分は拡大しそうな気配だってのが・・・加工品を取り扱う業者は肉が入らなきゃ仕事あがったりですし、それらを販売する業者も製品が来なきゃ利益を得られない。経済的な影響は今後ジワジワと出てくるでしょう。

また、宮崎県内でも人や車両による感染拡大が疑われており、ゴールデンウィークで多くの人の移動があったことなどを考えると、宮崎県外への拡散が起きていてもおかしくないです。なお、口蹄疫が発生すると「その国からの肉の輸出」が停止され、清浄国認定がなされない限りこの措置は解除されません。すでに神戸牛や松阪牛なども輸出が停止されており、影響は宮崎だけの話ではないんですね。

投稿: | 2010年5月 7日 (金) 18時28分

コメントをいただき有難うございます。
平成22年4月20日の農林水産省の公開ページでは「人に感染することはありません」とありましたので、そのまま書かせていただいたわけですが、或いは獣医学関係の関係者からの情報なのでしょうか。もし感染する場合があるとすれば、これは重大なことです。できますならば、具体的にその事例を挙げていただきたくお願いもうしあげます。さらにできることならば、詳しい年月、症状、どの地域でのことであったか、営農者の方であったか、間接的に関わる業者であったか、消費者の方であったのか、また感染経路などを教えていただければありがたく思います。またそれが何らかの目的のため公表されないでいたとしたら、それもまた重大なことと思われます。これに対し、再コメントを頂戴いたしたく何卒宜しくお願い申し上げます。

投稿: 中ぶんな | 2010年5月 7日 (金) 09時28分

口蹄疫が人体に感染した例は稀なケースですがあるみたいですよ

投稿: | 2010年5月 7日 (金) 04時16分

内丸育ちさま
観光協会、家畜保健所、別物、失礼しました。

投稿: 中ぶんな | 2010年4月22日 (木) 12時06分

「風評被害による牛肉消費の減少」が気になり、即座に書いたのですが、なるほど、現地の家畜に対してばかりではなく人に対する防疫、監視体制をよく調べずして書いたのは、早計だったかもしれません。加工品に関しても、「感染した牛の肉が市場に出回ることはない」ということであって、加工品にまでは言及していませんね。何れウィルスの手怖さの前には、考える上でも慎重を期すべしなのでしょうね。納得!
んっ? 家畜保健所が観光協会ですか。これで間違ってないんでしょうか…間違ってないのでしょう。
すごすご…一時退散。

投稿: 中ぶんな | 2010年4月22日 (木) 10時28分

口蹄疫厄介な家畜伝染病
人体に影響なくても、牛や鹿偶蹄目の動物に人間がキャリアになって移す可能性があります
加工肉(生ハム、ソーセージなど)も移動禁止でしたか
中洞さんの無殺菌牛乳、観光農場にも影響がでるでしょう
鹿、猪への伝染が心配です
流行地での野外活動に現地の観光協会家畜保健所がどう対応するか気になります

投稿: 内丸育ち | 2010年4月22日 (木) 06時45分

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