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そこに生きるー北上山地ー

岩手県にはいったい何があるの?
そりゃ、いっぱいありますよ。
岩手に住むわたしも知らないことまでね。
一番に身近にすごいと思っていることといえば、
北上山地(航空写真)。四季を通じてすばらしい景観の連続です。

 山系の最高峰は中央山岳地帯に早池峰山。標高1917㍍。高山植物の宝庫です。その南には薬師岳。1615㍍。中央山岳帶を除けばあとは1400㍍以下の穏やかな隆起準平原です。西側は北上川、馬淵川に沿う低地帶。東側は太平洋に。特に宮古以北の海岸線の断崖群、北山崎は深い海の色とともに景観 がすばらしい。まさしく我が国屈指の外洋景観なのです。

 またミステリアスな洞窟も。安家洞は総延長23.702㍍で日本最長。龍泉洞は日本三大洞窟の一つ。一関市には幽玄洞があります。

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    ◆  ◆  ◆  ◆  ◆

 この北上山地のふところに朝な夕なに生きている人々がいる。そこを根城に、そこにあるものを守り、そこにあるものを生かし、自らが生き、他者をも生かしている人々。北上山地の主人公。

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 きょうはその中から、遠野市の荒川高原牧場のページにお邪魔してみました。むかし花巻市に住んでいたことがあり、遠野市は散歩コース(かなり主観が入っていますが)といった感覚。

 荒川牧場は、平成20年に国が支援する重要文化的景観に選定されました。柳田國男の『遠野物語』の原点をなす馬、馬産に関する代表的な景観地です。

 荒川牧場では見学を受け入れています。問い合わせ先はここです。

 年中無休となっていますが、放牧は5月からです。いま牛、馬さんたちは、それぞれの〝親元〟に帰省中。5月になると3戸の農家から集められ、牛馬およそ1000頭が放牧されます。冬も預かってほしいという農家もあり、いま畜舎には馬14頭、牛30頭がいます。

 この牧場は託児所ならず、〝託畜所〟とでも言いましょうか、預かり専門の牧場なのです。預かり料は仔うし・仔馬は一日一頭120円。成牛、成馬は170円。お産を抱えると帰宅させられます。

 とにかく空気を吸うだけ景色を見るだけでも癒しのスポットとなるはず!! 5月には新緑の高原のいたるところに躑躅が点在。それはすばらしい景色です。

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 柳田國男は、山の生活に着目し「願わくは平地人を戦慄せしめよ」と言いました。戦慄したい平地人の一人として紹介します。

※写真は現地のものではなく、イメージ写真です。

 

 

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