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×× & 鶴彬

 ブログを書くのに一ヶ月熟考するという方もあるよう。一方、あと数十分できょうが終わるという土壇場になって更新する輩も。

 この時間になると、習慣的に、ニュースの断片や一日の暮しが勢揃いする。どんな小さなことも今日一日限りのことと思うと、平凡で些末なことまでが尊いが、書くには興がいまいち。こんなときには、句で遊んでみる。

  切り替えの利かぬ頭できょうも行く

  乗るか反るかの迷い一生

  ネット界天使と悪魔のせめぎ合い

  ネットから帰って太郎の玉手箱

と、4句詠み上げる。ネットでうろうろしているうちに浦島太郎になっちゃうぞ~と自戒し

得々とする間もなく、またまた、上記4句が吹っ飛ぶ一句がぽんと投げ込まれる。

  
ざん壕で読む妹を売る手紙  鶴彬

何と、鶴彬の墓は、盛岡にあるという。
吉田美和子さんの「反戦川柳・詩が生きるということ」によれば、

石川県高松市出身の人だったけれど、ほとんど拷問死と同じくらいの理不尽さで、検挙拘束中に病を得て放り出されて死んだ。1938(昭和13)年29歳であった。そのとき、遺体を引き取ったのが、盛岡で染め物職人をしていた実兄であった。……啄木の好きだった鶴彬はウェットに泣かない。川柳は風刺と批判の形式である。……

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