金子みすずの詩「星とたんぽぽ」
青いお空のそこ深く
海の小石のそのように
夜が来るまで沈んでる
昼のお星は目にみえぬ
見えぬけれどもあるんだよ
見えぬものでもあるんだよ
散ってすがれたタンポポの
川原のすきにだぁまって
春のくるまで隠れてる
強いその根は目に見えぬ
見えぬけれどもあるんだよ
見えぬものでもあるんだよ
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
見えぬけれどもあるもの
どこに隠れているとも知られぬ空の地の上の地の中の空中の生き物たち。ウィルス、バクテリアも。
ヒトの臓器にも驚く。特に心臓の生々しい動き。心エコーの画像を見た。どっどっどっどっ・・・・・。生まれたときから死ぬときまで大凡決まったリズムを刻み動き続けている。赤ん坊でも、たとえば122歳の高齢者でもどっどっどっどっ・・・・・。鼓動は人類始まって以来ずっといまこの時にまで脈々と受け継がれてきているのだ。あたりまえのことだが、心エコーを見たときは感動した。専門的にはいえないまでも、幾つもの星雲。星の軌道。10000㍍以上の海溝。それとエネルギーといったものも。まだまだ、それこそ見えないが故に、知らないが故に挙げることさえできないものは、挙げることができるものよりも遙かに多い。
見えぬけれどもあるもの
悲しみ、不安、孤独、嘆き・・・。喜び、楽しみ、慈しみ、憐れみ・・・・
そして
神
「悲しむ者は幸いです。その人たちは慰められるから。」マタイ5:4
| 固定リンク
「文化・芸術」カテゴリの記事
- 5月に行った絵画展-大信田時子個展・青の会展ー(2023.05.31)
- 音楽の連なりに、コーヒーがわりの絵画ブレーク(2022.11.15)
- 友人・大信田時子さんの作品ー水曜デッサン会でー(2019.06.15)
- 額縁の中に今一つの世界ー絵画展ー(2019.05.24)
- 伊藤真理子さんの絵画(2019.05.17)
コメント