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金子みすずの詩「不思議」

   不思議

私は不思議でたまらない、
黒い雲からふる雨が、
銀に光ってゐることが。

私は不思議でたまらない、
青い桑の葉食べてゐる、
蠶(かいこ)が白くなることが。

私は不思議でたまらない、
誰もいぢらぬ夕顔が、
ひとりでぱらりと開くのが。

私は不思議でたまらない、
誰に聞いても笑ってて、
あたりまへだ、ということが。

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 友だちが金子みすず記念館に行くと言って、本を4冊読んでからでかけました。心洗われる詩がいくつもあります。「不思議」、ほんとうに、いつでも、いまでも、いつまでも、不思議に満ちたこのせかいです。
 

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