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雑感ーグアンタナモ閉鎖なるかー

 オバマ大統領は1月22日、キューバ・グアンタナモ米軍基地内のテロ容疑者収容所を1年以内に閉鎖、またテロ容疑者への拷問を禁止する大統領令に署名した(1月23日AFP)が、5月21日の演説でその方針を強調した。
 一方、上院は20日の本会議で2009会計年度の補正予算案に盛り込まれていた収容所閉鎖に伴う収容者の米本土移送関連経費約76億円を認めない法案を、賛成90、反対6の圧倒的多数で可決した。(5月22日産経新聞)

 拷問は19世紀になって完全禁止が法制度化されるまでは、法整備され司法に組み込まれてまで〝
必要悪〟として各国で黙認されてきている(Wikipedia)。

  自国の安全のための拘束、残虐行為なら許されるという理屈はないはずだ。いまの時代にも、黙認したのはブッシュばかりではないはず。報道には載らない不当な拘束、暴かれてはいない拷問はまだまだあるだろう。

 昨年9月ごろから株が急落し、ついには100年に一度の経済危機といわれるまでの破綻をみた。
某書店での立ち読みであったため、どの著書と正確にかくことが出来ないのが残念だが、こういった背景にはモラルの低下があると指摘する著書があった。経済とモラル。この相関関係を数値、グラフで表すことが可能であるかどうかはわからないが、実際に試みたら非常に興味深いとも思う。何れ頷くものを覚えた。

 予算の動きに関し、たとえ議会の多数決がどうであれ、90㌫の人々が、或いは99㌫の反対があろうとも、収容所の閉鎖、拷問の禁止を明言したオバマ氏の改革は米連邦最高裁の判決にも沿うものだ。容疑者が裁判を受ける権利を回復する。アメリカの良心を取り戻そうとの姿勢がある。これもモラル回復の一環だ。
 いまのところアメリカの安全が日本の安全に繋がることでもあるが、テロ容疑者のこの扱いが、米の安全をどの程度揺さぶることになるのか、或いは適切な手段をとり、手続きを踏むことによって、危険性が回避されるものか、予算の成り行きではこの方針が棚上げに追い込まれることもあり得るのか、そこの見極めは分からないが、何れオバマ氏の姿勢にわたしは共感する。

 主婦感覚の単純さではあるが、1月の署名のときから何か感想なりとも書きたく思っていた。 

 
 
 

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