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命の値

 天童荒太さんの「悼む人」が直木賞に。
 天災、テロ、戦争で多くの命が失われるのを見るとき、何か人の死に鈍感になっているのを感じてきた。そのとき心は痛む。けれどもたて続くとどこか自分の感じ方がふつうではない部分に気づいてしまう。
 身の回りにも日常的に死がある。交通事故、自殺、病気等々。人の命って動物や虫とは違うはずだ。葬儀では経歴が読まれ、功績が讃えられる。故人に接した思い出が語られる。しかしそれだけじゃないだろう。たとえどのような形態で地上に存在したとしても、すべての人にはそれぞれに生きてきた思い、心の過程があるはずだ。それこそが人間が生きたと言うことではないのか。そう思ってきた。死を聞くたびに見るたびに、必ずその人にも存在した理由が、存在しなければならなかったわけがあるはず、そう思ってきた。そこにこの「悼む人」の登場だった。
 まだ読んではいないが、解説を聞いて、どこか心が救われるのを覚えた。あなたの人生は無駄ではない。あなたの人生には意味がある。価値がある。そんな声を聞いてみたいこの頃であった。

 日本時間で午前1時30分からだったと思う。オバマ氏の就任演説。世界中が待っている。300万人が詰めかけるという。リアルタイムで聴きたいが明朝も起床は早い。どうしたものか・・・。いま「死の地と死の陰にすわっていた人々に、光が上った。」という聖書のマタイ伝4章16節のことばが浮かんだ。

 黒人の貧しい子どもたちが多い学校の教師が、不足分は寄付金を集めて、オバマ就任にこどもたちを連れていこうと計画していた。政治的なことはさておき、多くの人々の希望の星オバマの演説をはやく聞きたいものだ。

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