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太田カルテットー写真狂騒曲ー

 文芸誌「天気図」掲載予定の原稿に載せたい写真を昨日送った。赤沢長五郎ヴァイオリン独奏会のハイドン・カルテットと榊原トリオ、それに太田カルテット4人の写真の3枚だ。写真の確認作業には結構かかった。

 榊原トリオは榊原直の特徴が際だっているのであとは平井保三と多忠亮を確かめればよい。顔はすでに見知っている、これで大丈夫と思っても万が一ということがある。多忠亮は映っている数葉の写真のどれもが違って見える。真正面から撮ったものと横顔とでは見分けがつかなかったりもする。多忠亮を確認するとき、たしか昭和4年12月に亡くなっているが「葬儀次第」に写真が載っていたはずと取り出してみる。比べると目元がまさしく多忠亮だ。間違いない。これで榊原トリオは難なく終了。

 ハイドン・カルテットは難航した。杉山長谷夫と多基永の区別がなかなかつきにくい。写真上ではよく似ているのだ。楽器を持っている写真を見て、セロを持っている若干背の低い方が多基永と判断。ところがある方に文書で風貌について問い合わせた答えがあったはずと引っ張り出して見ると、「杉山長谷夫は背丈が高く弱々しい感じ」とあった。となるとまったく違ってくる。そういえばハイドン・カルテットのブロマイドがあったなと取り出してみると、やはり杉山は弱々しい感じではなく眼鏡をかけた基永より幾分背が高い方と確認できた。最後の難関は窪兼雅とピアノの山崎普立の見分だった。間違いなくひょろっとして背の高い方が山崎だから小太りののっぺり顔(失礼)は窪とは思っても、果たして本当に窪であるかどうか、万が一違っていたら大変なことになる。そこで窪兼雅が来盛した音楽会のプログラムを引っ張り出して見る。大正12年の「罹災救恤音楽大演奏会」に榊原直、竹岡鶴代とともに来盛している。こんどは図書館に駆け付けた。当日の岩手日報と岩手毎日のマイクロを回す。「出てくれよ~」と念じながら当日に近づいたところで回転をスローにする。すると・・・出た! 確かに確かに窪兼雅だ、間違いない!! 念のため岩手毎日を同じように見ると写真はなかったが、もうすこし調べなければと思っていた窪兼雅の経歴が出てきた。宮内省式部職楽部オーケストラの第一ヴァイオリンだとは思っていたが、何と彼はその主席奏者だったのだ。もう嬉しいのなんの。こんな人が太田村に来てたんだ。大喜びで気前よく20円入れ、早速印刷したのでした。

 太田カルテットの4人のなかでは、たまに佐々木休次郎が迷う。だとしても横顔であれ正面であれすこし注意深く見ると直ぐに分かる。さすがに後ろ姿の見分けまでの自信はない。梅村、赤沢なら見分けられるかな?

 今回の写真狂騒曲はこれで終演でございます。あとは文芸誌「天気図」をご覧下さい。

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