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お三度の拘束感

  文芸誌「天気図」立川編集長から先月末に出した原稿をまた推敲し7日までに出すように仰せつかっていた。昨日21時近くに出稿。注意事項を守りまずまず目を通したつもりだったが、やはり資料掲載の中で「原文通り」とすべきところを「ママ」となっていたようだ。完璧を期することが如何に難しいかを思う。ひとまずはほっとしている。

 あるスーパーマーケットの前に置かれたベンチに座っていた方が、隣に座った知り合いでもないわたしに大声で言った。
「ああ、やんたぐなった!」
「どうしたんですか?」
「なんに、食事どきになれば、うちのが出てきて台所さ座ってこっちを睨んでるのす」
 食事の時間になると、ご主人が出てきてテーブルに着き、はやく飯を出せといわんばかりに睨むのだという。このご婦人は80歳代。加齢とともに食事づくりが億劫になることもあるだろう、この方の気持ちもわからないではなかった。

「プロの作家ではない」などという段階にもない自らであるが、やはり舅の用事、主人の用事、息子の用事と毎日ではないにしろ何らかがある。立派な家事をしてはいないので文句はいえないが、お三度の拘束感はけっこうある。昨夜はカレーライスにしたが、舅はカレーは食べない。やはり魚を焼きそれなりに味噌汁、加えて何か一品が必要である。息子は中華系が好きだ。わたしはといえば特に自分のために作って食べたいというものはない。もし一人暮らしだったら毎日カップラーメンを食べているタイプだ。ただ近頃息子の口から「いいから」という言葉がでるようになった。「それでいいから」「なんでもいいから」「気にしなくていいから」。それでずいぶんと楽になった。
 主婦としての私の側はこうだが、しかし主人や舅は恐らく口に出さないまでも随分とわたしに我慢しているに違いない。とくに舅はそうだろう。それを思えばプラマイゼロかもしれない。
 
 

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

母は旅行に出て何がうれしいかというと上げ膳据え膳だと言ってました
夏休み正月休みが終わる時お弁当もってく人大嫌いともいいました

投稿: 内丸育ち | 2008年11月 9日 (日) 22時44分

内丸育ちさま
コメント、気づくのが遅れ、失礼いたしました。
上げ膳据え膳、夢です。
しかしこの夢を実現したが最後、むしろ居にくくなるのでしょうね。お三度があるうち出来るうちが華かもしれません。
一主婦の本音を聞いたところで、どこか癒され、お弁当作りも頑張ろうという気になりますのは、これは何なのでしょう。
有難うございました。

投稿: 中ぶんな | 2008年11月10日 (月) 20時44分

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