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あの感動再びー大井利江、須恵子夫妻ー

  空は薄灰色。青空の向こうへ突き抜けられそうで突き抜けられない。松や杉のてっぺんのしなやかな枝が、小雨まじりの冷たい風を交わそうと細やかに揺れている。その後ろには何があろうと直立不動の電信柱。18本の長い電線を二階家に5階建てのアパートにしっかりと延ばして雨滴にも固く口を結んで突っ立っている。

 じっとしていれば気の滅入るようなこんな日は、窓際のやっと咲いたばかりのシクラメンも不機嫌ぎみ。ストーブがぽっぽっぽっぽっとちっちゃな丸い音をたてながら燃えていても、どこからかすきま風が。
 流れるサンサーンスの第3番のオルガンは、それでもかなりの効果をあげて、部屋のゆるんだ空気に荘厳さを満たしてくれる。
 ただ今ひとつ何かが、心を潤す何かが足りない。そこではたとひらめいたのが大井利江選手と須恵子さん。いまどうしてる?もうこんなに寒くなって。練習してるだろうか。たしか8時半から投げるはず。10時まで50回だ。洋野町の風はあったかいか冷たいか、海のそばならこんな日はあったかい筈がない。須恵子さんだいじょうぶかな。大江さん、禁酒守ってるかな。酒解禁はロンドンだ。ロンドンではウィスキーだ。検索してみよっと。

 ネット上をそちこち忙しく、筋トレにもならない散歩で、記事を読み歩くうちに、アテネ、北京の感動記事をまた一通り復習するうちに、またまた感動してしまった。脚に障害のある須恵子さんが何事にも一生懸命なのをみてこうしちゃおられぬと挑戦しつづける大井さん。投げる円盤を拾い手渡す須恵子さん。その懸命さ、チャレンジに心が揺さぶられる。あの感動は一時的なものではなかった。アテネが終わろうと北京が終わろうと、この金融危機に始まる株価暴落、不景気で相次ぐ人員削減、年金への影響など、じわじわと迫るマイナスな足音の迫るいまに、元気と感動をくれる。
 
 雨足は強くなったが心も強くなった。さてもう一仕事だ!

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