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大正4年太田カルテット結成・大正天皇即位大典

 岩手で太田カルテットが結成された大正4年は音楽界ではどんな年だったのか。
 萩谷由喜子著「幸田姉妹」によれば、
「大正4年には大正天皇の即位大典がおこなわれた。このとき延は、鍋島直大侯爵の作歌による混声四部合唱付交響曲『大礼奉祝曲』(カンタータと見なす説もある)を作曲して、山田耕筰作曲の『大礼行進曲』とともに、宮内庁に献上した」
また
「大正4年に下田歌子の詞を歌詞として作曲された伴奏つき歌曲『藤のゆかり』だが・・・楽譜は当時、共益商社(後にヤマハが吸収)から同年5月に初版が発行され、その後大正10年には5刷を数えている」

 太田カルテットの主宰者梅村保は国粋主義者だったと故村井正一氏(梅村保の弟子。セロイスト)は語っている。また音楽家であってみれば、このような動きは的確にキャッチしていたのではないか。もしや太田カルテット結成は大正天皇即位大典記念?何れヨーロッパに学んだ日本人初の女性音楽家の動きは楽界の指標だったろう。5刷となった『藤のゆかり』は女学校の音楽の授業でも盛んに歌われたという。 

 幸田延:文豪幸田露伴の妹
      作曲家・ピアノ奏者・ヴァイオリン奏者
      東京音楽学校教授
      
 

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