昨年暮れ母が亡くなり、一般の習慣では初盆を迎えようとしている。最期となり病院を去るときに私の家に持ち帰った母の遺品、日用品類に手を掛ける気にならずそのままにしてあったが今日整理した。亡くなった後も、意外に自分は元気だと思っていた。が、ここのところずっと気力が出ない。それでも涼しい風が吹き込んでくる今時間になると意識がしゃきっとする。友人からは「燃え尽き」と言われている。
昨日は主人が岩山に行こうというので、何とか体を動かそうと、中腹まで登った。二時間ばかり木立の風に洗われて帰りは車道を下りた。車道に出るなり気温が2、3度は高いような気がした。歩くのに時間がかかった。
バイパスを渡ったところに蓮の池がある。きれいなピンク色の花が満開だ。睡蓮は花が水の上に浮かんでいるが、蓮は水の上に茎が30~50㌢伸びてその上に花が付いている。水中花のように水の中に咲く花もある。水中花、水面花、水上花と勝手に分けている。
今日は午後図書館に。予約していたCDが準備できたとメールが入ったのと、一冊延長手続きしなければならない本があったからだ。
めずらしく新聞コーナーが空いていたので、2紙に簡単に目を通す。雑誌コーナーで興味ある記事だけを素早く覗く。
葛巻の詳しい地図がないかと探しているうちに、岩手の素晴らしい航空写真集があった。自分が暮らしたことのある宮古市や花巻市。北上山系、奥羽山脈の谷に湖を満たす山懐や、海岸線を縁取る岩に砕ける飛沫の白さ。上空からの岩手の素晴らしさが分かる。そこでけっこう時間を潰してしまった。
やっとCDの受付に。見ると新着に「新しい製鉄所」のDVDが入っていた。「この映画の主役は鉄である。人間はほとんど登場しない」という一文に、これは絶対面白そう! という確信が。【重厚長大・昭和のビッグプロジェクトシリーズ】、こんなタイトルを見ただけで何故か元気が出た。「龍のように流れ落ちる銑鉄、煮えたぎる1600度鋼」とある。真っ赤に溶けた鉄に惹かれる理由は。熱いうちに自らを打たなかった私がいうのも気が引けるのだが、あらゆる可能性を見るからだ。どのような形にもなりうる。出来上がった形状が、ありとあらゆる可能性を備えたものとなる。解説にあるとおりに書けば、「偉大なる建設〈東京タワー・・・・〉、霞ヶ関147M、佐久間ダム・・・、名神高速道路、巨船ネス・サブリン(巨大タンカー)、青函トンネル・・・、新しい製鉄所」。収録時間は41分。ちょっと短いなと思うが、楽しみだ。
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