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天才画家エミリー・ウングワレーー民族の叫びー

 アボリジニの固有文化の中で、文明(何をもって文明というかは分からないが一応)からは隔絶された限られた生活空間の中で描き続けているエミリー。またまた手軽な知識源からで申し訳ないのですが、オーストラリアに囚人を含む移民が入り彼らがハンティングの対象にされることから始まり数々の不幸な過去を1時間ばかり読むうちに気づきました。エミリーは文明という存在を知っている。知っているが寧ろそれを選ぶことをせずに生粋のアボリジニとして生きることを選択しているのだと。だからこそあのような絵を描くことができるのかもしれないと。
 書籍、音楽、絵画がアルハルクラにどれだけあるか分からないが、とにかくそういったものに触れようが触れまいが彼女の中からはあの色彩がわき出てくるかのようだ。ヤムイモ(サツマイモに似たいも)のつるやヤムイモが熟すときに割れる土のひびやボディ・ペインティングの縦縞などが彼女の線。色彩は、あの色彩はほんとうにどこから?
 
 毎日音楽というものを聴き、たまに絵画というものを観る機会にも恵まれているはずが、このブログの管理人は自分がこの程度であることを思い知った次第でした。
 
 

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